エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1385
2024.01.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ファンカバーを取り外すには、6ヶ所のネジを取り外せばOK。ただしワランティシールを破ってのアクセスになるため、通常なら保証対象外になる行為である点には注意しよう |
「ASUS Prime 850W Gold」の内部にアクセスしてみると、エントリーモデルらしいシンプルな構造になっていた。比較的スタンダードな回路設計に高効率なDC-DCコンバータを組み合わせた定番構成だが、部品点数は少なめ。ヒートシンクも簡易的なプレート状のものを備えるのみで、コンデンサは日本メーカー製ではなくELITEブランド(台湾金山電子工業)の105℃品が採用されていた。
スタンダードなレイアウトの内部構造。部材はある程度簡素化されており、ヒートシンクも一部を除きシンプルなプレート状のものが搭載されている |
突入電流や高周波ノイズを抑えるフィルターとして機能する入力部。Yコンデンサなど安全コンデンサその他を備えるが、ややシンプルな構成だ | コモンモードチョークコイルやXコンデンサの奥には、ヒートシンクに取り付けられた一次側整流回路のブリッジダイオードが確認できる |
力率を改善するアクティブPFC回路のコイル |
一次側の平滑回路に実装されているELITEの大容量コンデンサ。耐圧420V/105℃対応の高品質モデルだ |
LLC回路に実装されているトランス。そのすぐ隣には、PFC回路のスイッチやダイオードが実装されたプレート状のヒートシンクがそびえ立っている | LLC回路のメインスイッチャーも発熱が大きいことから、放熱面積が拡張された小型ヒートシンクに取り付けられていた |
中央付近に実装されたメイントランスとすぐ隣りにあるサブトランス。400V以上に達する入力を実際に使用する電圧値に近い値に変換する役目がある |
二次側の整流回路から平滑回路にかけてのエリア。こちらにもELITE製コンデンサが使用されている | 高速な応答性能を要求されることから、固体コンデンサも実装されている |
付近に実装されていたスーパーバイザIC「IN1S429I-DCG」 | 12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DCコンバータ。電源ユニットの高効率動作を支えている |
冷却ファンは、Power Logic製の135mmファン「PLA13525B12M」が搭載されていた |