エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1386
2024.01.29 更新
文:編集部:絵踏 一/撮影:pepe
「G244PF E2」は、昨今のゲーミング液晶のスタンダードスタイルである3辺フレームレスデザインを採用している。左右のベゼル幅は約3.0mmであり、マルチディスプレイ構築時も“つなぎ目”が目立ちにくい。ゲームにおける没入感を損ねないのはもちろん、一般的なPC作業時にも違和感なく使用できるメリットがある。
また、エントリー~ミドル向けの製品とあって、RGB LEDのようなデコレーション要素は非搭載。ただしベゼルから背面まで梨地仕上げが施されており、安っぽさは感じない。
3辺フレームレスデザインを採用。ベゼル幅は上部が3.3mmで左右が3.0mm、下側のみ16.4mmだった |
梨地仕上げが施された背面には、左側におなじみのドラゴンロゴを配置。左下にはOSDメニューを操作するNaviキーを備えている |
標準装備のスタンドには、ケーブルを効果的にまとめることができるマネジメント用のホールが設けられている |
ディスプレイ自体の厚みはあまりなく、スリムな設計。最上部にはスリットが並んでおり、ここから排気を行っている |
続いて「G244PF E2」のインターフェイスをチェックしよう。画面入力はDisplayPort 1.2a×1とHDMI 2.0b×2の3系統で、いずれも1,920×1,080ドット/180Hzをサポート。HDMIポートにPS5などのゲーム機を接続した場合でも、ハードの最大性能を活かした1,080p/120Hzのプレイが可能だ。それ以外はヘッドホン出力×1を備えるのみ。極めてシンプルな構成になっている。
「G244PF E2」の主要なトピックとして、リーズナブルな価格帯ながら多機能なスタンドを備えている点が挙げられる。可動範囲は-45~45°スイベル、-5~20°チルト、-90~90°ピボットに対応する幅広さで、0~130mm幅の高さ調整も可能。かなり位置決めの自由度が高い。なお、75×75mmのVESAマウント規格にも対応しているため、別途モニターアームに取り付けることも可能だ。
左右首振りのスイベルは-45~45° |
上下首振りのチルトは-5~20° |
ピボット(画面回転)は左右両側に回転、-90~90°範囲で設定できる |
高さは目線の位置やマルチディスプレイ環境などに合わせて、0~130mm幅で調整可能。全高は399~529mm範囲で可変することになる |
合わせて「G244PF E2」のフットプリントも確認しておくと、スタンドのベース部分が角形ということもあり、奥行きは200mmを切るスリム仕様。横幅もフレームレスデザインのため542mmと画面サイズ相応で、比較的省スペースなディスプレイと言える。ただし可動範囲の広いスタンドのポテンシャルをフルに活かしたいなら、周囲には多少の余裕を確保しておきたいところだ。