エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1387
2024.01.31 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはAPIにDirectXを使用するテストを進めていこう。まずはレイトレーシング、メッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えたDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果から確認をしていく。
総合スコアは7,434、フレームレートは74.35fpsで、最新APIでもコマ落ちなどは一切なく、テスト中の動画も滑らかに再生できている。またGeForce RTX 4080からは約3%、GeForce RTX 4070 Ti SUPERからは約19%スコアが上昇しており、「DirectX Raytracing feature test」に近い結果になった。
続いて現行のゲームで最も一般的な、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
GeForce RTX 4080との差は「Time Spy」では1%未満、「Time Spy Extreme」でも約1%しかなく、ほぼ誤差の範囲に留まる。ちなみにGraphics test 2のフレームレートはTime Spy Extremeで83.99fps、Time Spyでは160.72fpsをマークし、GeForce RTX 4080 SUPERにとっては、DirectX 12のゲームは4K解像度でももはや重量級とは言えないようだ。
続いて、未だゲームでの採用例は多い、APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
Graphics test 2のフレームレートは、「Fire Strike Ultra」でも61.51fps、「Fire Strike」では255.14fpsを記録し、「Time Spy」と同じくラスタライズ系のAPIはGeForce RTX 4080 SUPERにとって、もはや重い処理とは言えなくなっている。またGeForce RTX 4080との比較では最大でも約2%とやはりその差はごくわずか。またGeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では、「Fire Strike Ultra」こそ約21%の差がついているものの、WQHD解像度では約17%、フルHD解像度では約6%しかなく、解像度を抑えてリフレッシュレートを稼ぐような使い方の場合には、GeForce RTX 4070 Ti SUPERがオススメだ。