エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1389
2024.02.05 更新
文:撮影・藤田 忠
KLEVV「BOLT V DDR5」シリーズ「KD5AGUA80-60A300H」 実勢売価税込16,500円前後 製品情報(KLEVV) |
DDR5メモリのデビューから約2年弱。いまやJEDEC準拠のメモリも5,600MHz駆動まで拡張されたほか、デビュー当初(4,800MHz)に比べて約1.67倍も高速な8,400MHzモデルも登場している。さらに導入時のハードルだった価格も下落し、すっかりメモリ市場のメインストリームとして確かな地位を築いている。現在では、多くの製品がパーツショップに並んでいるが、今回取り上げるのはESSENCOREが展開するコンシューマ向けブランドKLEVVのメインストリームモデルとなる「BOLT V DDR5」シリーズだ。
手ごろな価格で、高速なDDR5メモリを導入できるオーバークロックメモリのKLEVV「BOLT V DDR5」シリーズ |
これまで取り上げてきた最高8,400MHzを実現する高速モデル「CRAS V RGB」や、白と黒のツートンカラーヒートスプレッダを採用し、6,000MHz~8,000MHzまでをラインナップする「CRAS XR5 RGB DDR5」シリーズと違いRGB LEDは非搭載だが、34mmのロープロファイルヒートスプレッダを装備している。
アルミニウム製ヒートスプレッダで、PMICや、オーバークロック動作となるメモリチップを効率良く冷却する |
そのうえ今回の主役である、売れ筋の6,000MHz駆動、32GB(16GB×2)モデル「KD5AGUA80-60A300H」は、16,500円前後の手ごろな価格を実現。さらにオーバークロック耐性に定評のあるメモリチップを生産しているSK hynixの100%子会社となるESSENCOREだけあって、KLEVV「BOLT V DDR5」のメモリチップには、SK hynix選別ICを採用。メモリクロックだけでなく、メモリタイミング(CAS)も、6,000MHzモデルで「30-36-36-76」、6,400MHzモデルで「32-38-38-78」、6,800MHzモデルで「34-40-40-80」と高速になっている。
容量は32GB、48GB、64GB(6,800MHz駆動は48GBモデルまで)の3種類を用意し、いずれも動作電圧は1.35Vで、Intelプラットフォームだけでなく、AMDプラットフォームにも最適化。今回試す6,000MHzモデルでは、Intel XMP 3.0とAMD EXPOに対応している。保証期間は、Limited Lifetime Warranty(制限付き永久保証)となっている。
「KD5AGUA80-60A300H」は、売れ筋のDDR5-6000 16GB×2のなかでも、最安クラスだ |
コストを抑えたブリスターパッケージを採用。パッケージ表面右上にメモリクロックと容量が記載されている |
今回試すDDR-6000 16GB×2の「KD5AGUA80-60A300H」は、Intel XMP 3.0とAMD EXPOの両方をサポートしているのもポイントだ |
メモリタイミングは、パッケージ裏面の製品シールで確認できる |
裏面台紙はハサミなど不要で剥がすことができ、簡単にメモリを取り出せる |