エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1389
2024.02.05 更新
文:撮影・藤田 忠
「アサシン クリード」シリーズ最新作となる「アサシン クリード ミラージュ」で確認していこう。グラフィックス品質はプリセットで“最高”を選び、“NVIDIA DLSS”、“バランス”を有効にしている。解像度はWQHDと4Kで、ゲーム内蔵ベンチマークを利用。平均と最小フレームレートをまとめた。
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」と同様に、4K解像度に大きな差はみられないが、WQHD解像度はメモリクロック、タイミングの影響を確認できる。DDR5-5600から、DDR5-6000は平均フレームレートが6%、最小フレームレートが12%、DDR5-6400は平均3%、最小11%も伸びている。高速メモリの恩恵をしっかりと受けられると言えるだろう。
最後は「F1 23」で確認していこう。グラフィックス品質はプリセットで“超高”を選び、“NVIDIA DLSS”、“バランス”に設定。解像度はWQHDと4Kで、ゲーム内蔵ベンチマークを利用し、平均と最小フレームレートをまとめた。
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」と「アサシン クリード ミラージュ」とは異なり、WQHD、4K解像度ともにフレームレートに大きな差はみられなかった。ただ、誤差レベルではあるが、DDR5-6000 30-36-36-76の「KD5AGUA80-60A300H」が最も高フレームレートだったのでタイミングの影響はある程度あるのかもしれない。
処理時間が体感できるほど短縮したり、フレームレートが大幅向上したりすることはなかったが、JEDEC準拠のDDR5-5600 46-45-45-89よりも、DDR5-6000 30-36-36-76の「BOLT V DDR5 KD5AGUA80-60A300H」、さらにDDR5-6400 32-38-38-90のほうが、優位なのは間違いないだろう。今回試した「BOLT V DDR5 KD5AGUA80-60A300H」は、JEDEC準拠のDDR5-5600 16GB×2と、ほぼ同価格帯で購入できるうえ、ヒートスプレッダーも標準装備する。また環境次第では今回のように手動オーバークロック動作も楽しめるなど、コストパフォーマンスは非常に優秀と言える。
今回、テスト環境を用意できなかったが、高パフォーマンスなGPUを内蔵するAMD Ryzen APUの最新モデル「Ryzen 8000G」シリーズでは、メインメモリをグラフィクスメモリとして活用するため、メモリクロックとタイミングがパフォーマンスに大きく影響する。そんなRyzen 8000Gを使った自作にも、AMD EXPO対応でDDR5-6000と高速な「KD5AGUA80-60A300H」はオススメしたいメモリだ。
協力:ESSENCORE Limited(KLEVV)