エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1390
2024.02.07 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはいよいよ「PULSE Radeon RX 7600 XT GAMING OC 16GB GDDR6」をPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUには、Ryzen 7000シリーズのハイエンドモデルRyzen 9 7950Xを使用し、比較対象としてRadeon RX 7600を搭載する「PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」でもテストを実施している。
GPUコアは6nmプロセスのNavi 33で、ゲームクロックは2,539MHz、ブーストクロックは2,810MHzにオーバークロック済み | 高負荷時は、瞬間的にだがGPUクロックは最高2,961MHzまで上昇するのを確認した |
Power Limitの設定範囲は-6~20% | BIOS ROMの情報を確認するとGPUコアやメモリ種別の情報が記載されていた |
比較対象にはRadeon RX 7600を搭載する「PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」を使用した |
「PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」もゲームクロック2,356MHz、ブーストクロック2,754MHzにチューニング済み | 高負荷時は、瞬間的に最高2,896MHzまでGPUクロックが上昇した |
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果を確認していこう。
今回の主役である「PULSE Radeon RX 7600 XT GAMING OC 16GB GDDR6」(ゲームクロック2,539MHz/ブーストクロック2,810MHz/以降Radeon RX 7600 XT)は、比較用の「PULSE Radeon RX 7600 GAMING 8GB GDDR6」(ゲームクロック2,355MHz/ブーストクロック2,755MHz/以降Radeon RX 7600)に比べて、ブーストクロックは約2%、ゲームクロックは約8%高く設定されているが、「Port Royal」では約4%の差がついた。
続いてシーン全体をレイトレーシングで描画する、レイトレーシングテスト「DirectX Raytracing feature test」の結果も確認しておこう。
スコアの傾向は「Port Royal」とほぼ同じで、Radeon RX 7600に比べると約5%スコアが向上している。とは言え、フレームレートは20.75fpsに留まり、WQHD解像度でレイトレーシングを使う場合には超解像技術やフレーム生成技術を併用する必要があるだろう。