エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1390
2024.02.07 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ここからはAPIにDirectXを使用するテストを進めていこう。まずはレイトレーシング、メッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどの機能を備えたDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果から確認をしていく。
Radeon RX 7600との差は約2%で、ちょうどブーストクロックの違いに準じた結果になった。またフレームレートは20.67fpsに留まり、DirectX 12 UltimateについてもWQHD解像度では超解像技術やフレーム生成技術との併用が前提になるだろう。
続いて現行のゲームで最も一般的な、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
Radeon RX 7600との差はいずれも約4%で、劇的ではないがGPUクロックが向上した効果はある。またフレームレートを確認すると4K解像度の「Time Spy Extreme」でもシングルプレイの目安になる約30fpsをクリア。さらにWQHD解像度の「Tims Spy」では、マルチプレイの目安になる60fpsをクリアし、テスト中の映像もコマ落ちなく滑らかに描画することができている。
続いて、未だゲームでの採用例が多い、APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
Radeon RX 7600との差はいずれのプリセットでも約3%で、「Time Spy」に比べるとややクロックの影響は小さくなっている。またフレームレートは4K解像度の「Fire Strike Ultra」ではGraphics test 2で約27fps、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」では約57fps、フルHD解像度の「Fire Strike」では約126fpsで、4K解像度までならシングルプレイ、WQHD解像度以下ならマルチプレイがゲームの目安になるだろう。