エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1390
2024.02.07 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
「3DMark」系のベンチマークが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークソフトからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
最近のグラフィックスカードにとっては比較的軽めのゲームということもあり、WQHD解像度までなら最高画質でも判定は最高の“非常に快適”を獲得している。ただし、4K解像度では、ストリームプロセッサの少なさやメモリ帯域の狭さなどの影響もあり、WQHD解像度の半分以下までスコアが落ち込む。判定も“やや快適”に留まることから、ある程度画質を調整する必要があるだろう。
続いてより重量級のRPGゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果を確認していこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はこちらもフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
いずれの解像度でもRadeon RX 7600との差は約1%でほとんど誤差の範囲。また判定は4K解像度では“普通”止まりで画質の調整が必要になるものの、WQHD解像度では“快適”、フルHD解像度は“とても快適”で、高画質設定でも全く動作に問題はない。
比較的負荷が軽く、高フレームレートが狙いやすいタクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールを標準の50から100に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
4K解像度でも76fpsで、リフレッシュレート60Hzのスタンダードなディスプレイであればパフォーマンスを十分に引き出すことができる。またWQHD解像度以下では160fpsを超えることから、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを用意したい。またRadeon RX 7600との比較では、約3~4%の差が付き、GPUクロックを向上したメリットも確実にある。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、「スポットシャドウディテール」のみ上から2つ目の“最高”、それ以外はいずれも最高設定にして、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用した。
スコアの傾向は「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」に近く、やはり4K/60Hzのスタンダードな液晶ディスプレイなら最高画質でも動作に全く問題なし。またWQHD解像度以下なら高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを用意したい。ちなみにRadeon RX 7600との差は約2~3%に縮まっている。
「Far Cry」シリーズの最新作「Far Cry 6」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、「画質」は“最高”、「DXR反射」「DXRシャドウ」「FidelityFX Super Resolution 1.0」はいずれも“オン”にした状態でテストを実施した。
AMDの超解像技術FidelityFX Super Resolution(以下FSR)を有効にすることで、4K解像度でも60fpsを超える平均フレームレートを発揮しているのは注目に値する。またWQHD解像度以下であれば100fpsを超えるフレームレートを記録しており、144Hzクラスの高リフレッシュレートな液晶ディスプレイとの組み合わせもオススメだ。ちなみにRadeon RX 7600との比較ではいずれの解像度でもその差は約4%だった。