エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1391

これで全てが分かる。Antec「C8」徹底解説

ケーブルマネジメント機構

Antecいわく、C8は「デュアルチャンバー設計」が内部構造の軸になっている。となれば、裏配線に代表されるケーブルマネジメント機構は、通常のミドルタワーPCケースとは大きく異なり、ずいぶんと有利である事は容易に想像ができる。

構造こそ違うものの、マザーボードトレイ背面エリアが裏配線スペースである事は同じで、縦置き電源ユニットやシャドウベイユニットとスペースを分け合う格好。資料によると、マザーボード背面エリアは90mm、右サイドファン付近は50mmの裏配線スペースが設けられているという。

さらに要所にはグロメット付きのスルーホール、結束バンドや面ファスナーを通すフックも用意。ケーブルマネジメントのユーザビリティは極めて高い。なお資料によると、出荷時より裏配線スペースには計4本の面ファスナー(Velocro Strap)、計6箇所にグロメット付きスルーホールが装備されているという。

マザーボード右側縦列に位置するL字型グロメット付きスルーホール


ファンケーブルやATX補助電源ケーブルに向くグロメット付きスルーホール	マザーボード下側に位置するスルーホールは、各ピンヘッダ接続用ケーブルの配線に便利


出荷時より配線済みケーブルは面ファスナーで固定されていた	面ファスナーはマザーボードトレイ背面にネジ留めされている

CPUソケット背面付近の裏配線スペースを計測

こちらは「Rear Velcro strap」で、電源ケーブルやディスプレイ用ケーブル等の整理整頓に向く

Antec「C8」の付属品総点検

いわゆるアクセサリーBOX(茶箱/幅約445mm、奥行き約200mm、厚さ約35mm)は、C8本体を保護する緩衝材に埋め込まれた格好で梱包されている。内容物を確認すると、マニュアルの他、スケルトンのツールボックス、さらにボトム部に120mmファンを搭載するための細長いブラケットも収納されている。

組み込みに必要なネジ類を確認すると、いずれもホワイトのボディ色に合わせたシルバー色で、3.5インチHDDを固定するネジはC8専用品だが、その他は自作PCではお馴染みのものばかり。さらに、フロントトップのアクセスポートをホコリから守る防塵キャップが「予備」として付属している。なおマニュアルは従来通りの図説入りの小冊子で、Antec製品サイトでは、PDFデータもダウンロードできる。