エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1394
2024.02.21 更新
文:撮影・藤田 忠
「ATTO Disk Benchmark 4.01.0f1」でも、シーケンシャルアクセスの性能をチェックしておこう。
結果は読込が最高6.61GB/s、書込が最高4.94GB/sの良好な結果を出している。転送速度だけでなく、データサイズ64KB以上から、安定した速度を発揮しているのも評価できるポイントだ。
ここからは「PCMark 10」と「3DMark」を使って、実際のアプリケーションにおけるストレージ性能を確認していこう。
PCMark10 Full System Drive Benchmark |
「PCMark10」「Full System Drive Benchmark」を実行すると、スコアは2,580を記録した。同じPCI Express 4.0接続に対応したNVMe M.2 SSDの中には2,000前後の製品もあるので、良好なスコアと言えるだろう。また、Bandwidthは425.38MB/s、Average access timeが67μsと順当な結果になっている。
続けてストレージのゲーミングパフォーマンスをチェックできる「3DMark」「Storage Benchmark」を実行すると、高速モデルの目安となる2,500ポイントを上回る2,914ポイントを記録している。
3DMark Storage Benchmark |
「CrystalDiskMark 8.0.4」のテストではデータサイズ64GiBの連続書込でキャッシュが枯渇する挙動を示したが、通常のランダムデータでも読込5,000MB/s前後、書込4,800MB/s前後の良好なパフォーマンスを発揮。さらに高圧縮率データでは、最高7,000MB/sを超えるほか、実アプリケーションでのテストでも良好な結果を出している「CRAS C910 Lite」1TBモデルの「K01TBM2SP0-C9L」。
PCでのパフォーマンス検証が一段落したあとは、「K01TBM2SP0-C9L」の発熱を確認しておこう。ストレステストには「CrystalDiskMark 8.0.4」を使用し、データサイズ64GiB、テスト回数9回で、3回連続実行した。テスト実行中の「CRAS C910 Lite」の温度や、転送速度は「HWiNFO64 Pro」を使って記録した。
マザーボードが標準で装備するM.2ヒートシンクの有無で、温度をチェック |
マザーボード標準付属の板状M.2ヒートシンクでも、最高54℃と不安のない温度となっている。とは言え、ヒートシンクなしの状態では最高78℃まで上昇していることから、別途ヒートシンクは用意したい。ちなみにシーケンシャル書込でブレが大きくなっているのは、サーマルスロットリングではなく、キャッシュが枯渇しているためだと思われる。