エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1395
2024.02.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
メモリスロットはデュアルチャネルに対応するDDR5×4本で、ノンバイナリメモリを使えば最大192GBまで増設可能。メモリ配線を最適化した「Memory Boost」や表面実装のSMTプロセスを採用することで、最高7,800MHzの高クロックメモリのサポートが謳われている。またメモリプロファイルはIntel XMP 3.0とAMD EXPOをIntelプラットフォーム向けに変換するiEXPOサポート。さらにMSIが独自に設定したプロファイルを収録している「Memory Try It!」も実装されており、メモリのオーバークロックも比較的簡単に行うことができる。
片側ラッチのDDR5メモリスロット。CPUソケット側からDIMMA1/A2/B1/B2の並びで、2枚で運用する場合にはシルク印刷にある通りDIMMA2/B2を使用する |
iEXPO機能を使えば、AMD EXPO専用のメモリも最適なタイミングで設定ができる |
「Click BIOS 5」には、DDR5-1200~10133までのメモリクロックが用意されていた |
「Memory Try It!」にはMSIが用意した独自のメモリプロファイルが収録されており、Intel XMP 3.0やAMD EXPOを使わずにメモリのオーバークロックが可能 |
ストレージインターフェイスはPCI Express 5.0(x4)接続のM.2×1、PCI Express 4.0(x4)接続のM.2×4、SATA 3.0×6で、M.2スロットにはサーマルスロットリングを防ぐ専用ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を搭載する。なおCPUに接続された最上段のPCI Express 4.0(x4)スロットにはツールレスで着脱ができる「Screwless M.2 Shield Frozr」を採用する。
また拡張スロットはPCI Express 5.0(x16)×1、PCI Express 4.0(x4/x16形状)×1、PCI Express 3.0(x1)×1の計3本で、PCI Express 5.0(x16)は信号の劣化が少ないSMTプロセスで実装。さらにグラフィックスカードの取り外しが楽に行える「XL Clip」や、周囲をメタルシールドで補強した「PCI-E Steel Armor」といったMSI独自技術が盛り込まれている。
M.2スロットは計5基、拡張スロットは計3本搭載。なお最上段のPCI Express 4.0(x4)と上から2段目のPCI Express 5.0(x4)に対応するM.2スロットはCPUに接続されている |
M.2スロットには専用ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を標準装備。さらに最上段のM.2スロットにはツールレスで着脱ができる「Screwless M.2 Shield Frozr」を採用する |
PCI Express 5.0(x4)対応のSSDを使えば、最高で12,000MB/sを超える高速データ転送が可能 |
チップセットの制限のため、PCI Express 5.0(x4)SSDを使う場合には、グラフィックスカードのPCI Express 5.0がx8接続(右)に制限されてしまうのは覚えておこう |
SATAポートはSATA 3.0×6で、RAIDレベルはRAID 0/1/5/10をサポートする |
ゲーミングPCで重要になるオーディオ回路には、Realtek「ALC4080」をベースにした高音質オーディオ回路「Audio Boost 5」を搭載する。デジタルノイズを抑えるためメイン基板からは独立した設計で、左右チャンネルについてもクロストークを防ぐためレイヤーが分離されている。さらに日本ケミコンの音響向けコンデンサや、最大インピーダンス600Ωのヘッドホンアンプ、金属フレームで内部構造を分離してノイズを低減する「Isolated Analogy Structure」のオーディオコネクタを組み合わせることで、高品質なサウンドでゲームを楽しむことができる。
「Audio Boost 5」は、デジタルノイズの混入を防ぐため、メイン基板からは独立した設計になっている |
オーディオコントローラはRealtek「ALC4080」で、最大インピーダンス600Ωのヘッドホンアンプを実装。さらにコンデンサには日本ケミコンの音響向けコンデンサを採用する |