エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1396
2024.02.25 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからはレイトレーシング性能を検証するため、「3DMark」のレイトレーシングテストである「Port Royal」を動作させてみよう。
RTコアの規模自体が異なることから、GeForce RTX 4070 Ti SUPERは2割増しのスコアをマーク。テスト中のフレームレートも約74fpsに達しており、ゲームに置き換えても十分に快適プレイが可能な水準だ。
次はシーン全体をレイトレーシングのみで描画する「DirectX Raytracing feature test」を実行。よりレイトレーシング性能にフォーカスしたベンチマークテストによるパフォーマンスをチェックする。
レイトレーシング性能に特化したテストにおいても、GeForce RTX 4070 SUPERに比べて約2割増しのフレームレートをマーク。快適水準の60fpsを楽に上回る70fps以上をクリアしていることから、DLSSなど超解像技術をサポートしないタイトルでも遠慮なくレイトレーシング機能を有効化できるだろう。
「3DMark」系テストの最後は、NVIDIAの超解像技術であるDLSSのパフォーマンスを「NVIDIA DLSS feature test」で確かめてみよう。「Port Royal」ベースのDLSSテストで、解像度は“4K”、DLSS versionは“DLSS 3”に設定している。
“DLSS off”の状態では30fps半ばといった厳しい結果だが、“DLSS on”では116fpsまでフレームレートが大幅改善。DLSS 3対応タイトルであれば、背伸びをした設定でもゲーミング液晶のポテンシャルを活かせるほどの快適さでプレイが可能なようだ。GeForce RTX 4070 SUPERと比べても20%近く高いフレームレートをマークしており、DLSS環境下でも明確な差が出ている点に注目したい。
ここからは、ゲーム系ベンチマークや実プレイによる検証を通じて、実際のゲーミングシーンにおけるパフォーマンスを確かめていこう。まずは人気MMO RPGの最新バージョン「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ」の公式ベンチマークを実行。グラフィックス設定は“最高品質”、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)/WQHD(2,560×1,440ドット)/4K(3,840×2,160ドット)の3パターンで計測した。
どちらもすべての解像度で“非常に快適”の15,000ポイントを上回るスコアをマーク。MMO RPGのようなオンラインタイトルであれば、どちらでも問題なく快適なプレイが可能なようだ。もっともGeForce RTX 4070 Ti SUPERは最大で2割増し程度の平均フレームレートを稼いでいることから、4K環境でもシチュエーションを問わず滑らかなプレイが楽しめるだろう。