エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1396
2024.02.25 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
次はバトルロイヤル系ゲームの人気タイトル「Apex Legends」を使用したプレイ検証にて、パフォーマンスをチェックする。グラフィックス設定は可能な限り高品質に設定し、144Hzフレームレート制限を解除した状態で「トレーニング」を周回した際のフレームレートをCapFrameXで計測。解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定している。
負荷の軽いフルHDではフレームレートが頭打ちになっているが、WQHDおよび4K解像度ではGeForce RTX 4070 Ti SUPERが10%以上高速だった。どちらのGPUでも「Apex Legends」の快適プレイは疑いないが、特に4Kプレイを想定しているならGeForce RTX 4070 Ti SUPERを選ぶ価値は大いにある。最高レベルのゲーミング液晶を組み合わせたプレイが捗りそうだ。
引き続きFPS系の人気タイトルから、軽量なことで知られる「VALORANT」をプレイする。フレームレート制限をオフにした状態で、画質は可能な限りの高品質設定を選択し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
さすがは軽量タイトルといった(過剰気味な)結果で、仮に現行最高峰のゲーミング液晶を使用したとしても、どちらのGPUでも十分なパフォーマンスが見込める。GeForce RTX 4070 Ti SUPERの場合は4Kでも平均700fpsという驚異的なフレームレートであり、可能な限り高速なディスプレイを組み合わせるべきだろう。
今度は一転して重量級のタイトルから、オープンワールド型アクションRPGの「Cyberpunk 2077」をチョイス。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”で、「DLSS Super Resolution」は“バランス”、「DLSS Ray Reconstruction」は“オン”、「DLSS Frame Generation」は“オン”に設定し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載したシステムであれば、DLSSがなくとも十分快適なプレイが可能だが、DLSSを有効化することで大幅にプレイ環境が改善。特にフルHDとWQHDにおいて大きくフレームレートを伸ばしており、4K解像度でも平均90fpsに迫るレベルに達する。
DLSS有効時ではGeForce RTX 4070 SUPERとの差は縮まるものの、解像度が大きくなるごとに差が拡大。よりリッチな環境でプレイしたい向きには、GeForce RTX 4070 Ti SUPERに明確なアドバンテージがあるというわけだ。
ゲーム系検証のラストは、話題のオープンワールドサバイバルクラフトゲーム「パルワールド」をプレイしてみよう。グラフィックス関連のワールド設定は可能な限り高画質に、最大FPSは無制限に設定し、解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンを選択。DLSSを“バランス”に設定した状態でも計測を行った。
4K解像度でも平均90fpsをマークするなど、十分に快適なプレイが可能な水準。さらにDLSSを有効化することでフレームレートが改善し、4Kで平均150fpsに迫る滑らかな描画が可能だった。GeForce RTX 4070 SUPERとの比較でも安定して高いフレームレートをマークしているほか、DLSS有効時にはWQHDで約20%、4Kで40%以上も高速という結果に。より高い負荷がかかる環境でこそ、その差がはっきり表れるようだ。