エルミタ的「編集部で使ってみた」
2024.03.09 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
Crucial「T705」シリーズ「CT2000T705SSD5」(2TB) 製品情報(Crucial) |
昨年1月に国内初のPCI Express 5.0(x4)SSDとして投入されたCFD「PG5NFZ」をはじめ、初期モデルの転送速度は最高でも10,000MB/s前後でした。しかし、その後12,000MB/s前後の製品が登場して、現在は主流に。そして、約1年が経過した今年3月より、インターフェイスの限界に迫る14,000MB/s超えを謳う超高速モデルCrucial「T705」が遂に投入されることになりました。
以前詳細検証をお届けした「T700」と同じMicron製232層3D TLC NANDとPhison「PS5026-E26」の組み合わせながらファームウェアの最適化などによって、シーケンシャル読込が最高12,400MB/s→14,500MB/sへ、書込も最高11,800MB/s→12,700MB/sへと引き上げられ、公称スペック通りなら間違いなく現行のNVMe M.2 SSDでは最高峰の製品と言えるでしょう。
容量2TBのヒートシンク搭載モデル「CT2000T705SSD5」。ヒートシンクの形状やカラーは「T700」と同じだが、トップのロゴや型番の文字はやや濃いグレーになっていた |
ボトムカバーには型番やシリアルナンバーが記載されたシールを貼り付け。またボトムカバーとヒートシンクの固定はトルクスネジからネジレスに変更されている |
容量は1TB、2TB、4TBの3種類で、それぞれヒートシンク搭載モデルと、好みのヒートシンク(もしくはマザーボード標準のヒートシンク)を組み合わせるヒートシンクレスモデルがラインナップ。そして今回はホワイトで統一したPCを想定して、2TBモデルのみになりますがNVMe M.2 SSDでは珍しいホワイトカラーのヒートシンクを搭載した「Limited Edition」も用意されています。
パッケージサイズは「T700」と同じだが、表面の製品画像は正対から斜めのアングルに変更されている |
その他、ゲームのロード時間を大幅に短縮できる「Microsoft DirectStorage」や、データ暗号化機能「TCG Opal 2.01」などの機能に対応。フォームファクタは最も一般的なM.2 2280、書込耐久性は1TBが600TBW、2TBが1,200TBW、4TBが2,400TBWで、製品には5年間の長期保証が提供されています。
「CT2000T705SSD5」のCrystalDiskInfo 9.2.3の結果。バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x4)、NVM Expressは2.0に準拠する |