エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1402
2024.03.10 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
MSI「Prestige 16 AI Studio B1V」(型番:Prestige-16-AI-Studio-B1VFG-8003JP) 市場想定売価税込279,800円(2024年1月29日発売) 製品情報(MSI/MSIストア) |
今回の主役は、MSIのビジネス・クリエイター向けノートPC「Prestige」シリーズの最新作「Prestige 16 AI Studio B1V」シリーズだ。CPUは、Intelのクライアント向けプロセッサとしては初めてAIエンジン「NPU」を内蔵した「Core Ultra」シリーズを採用し、従来のCPUに比べてAI処理をより高効率・省電力に実行することができる。
そしてCPUコアには、Pコア、Eコアに加えて、超低消費電力なLP Eコアが新たに追加。スレッドディレクターの処理もLP Eコア→Eコア→Pコアの順に割り振ることで電力効率は大きく改善している。またGPUコアもIntel Arc Graphicsへとアップグレードされ、これまでの内蔵GPUでは難しかった並列性能が求められる作業もストレスなく処理できるようになった。
CPUには、Intelの最新モバイル向けCPU Core Ultraシリーズを搭載 |
「Prestige 16 AI Studio B1V」シリーズでは、外部GPUとしてNVIDIA GeForce RTX 40シリーズを搭載しているのも大きな特徴。これにより、3Dレンダリングや大量の画像の一括処理、動画のエンコードといった重い作業も高速に処理できる。さらに超解像技術「DLSS 3」やフレーム生成技術といった機能もサポートされていることから、担当者によれば一台でクリエイティブな作業はもちろん、ゲームもこなす「クリエイティブゲーミングノートPC」としても位置づけているとのこと。
またアスペクト比16:10の16型大型ディスプレイや外部GPUを搭載しながら、マグネシウム合金筐体とゲーミングノートPCのノウハウを活用した冷却システム「Cooler Boost 3」を採用することで、厚さわずか18.95mm、本体重量も公称1.6kgの薄型・軽量化を実現。常に持ち運ぶような使い方も苦にならないだろう。
厚さはわずか18.95mm。外部GPUを搭載したノートPCでは最薄クラスながら、「Cooler Boost 3」によりCPU、GPUとも安定した冷却が可能 |
その他、使い方に合わせてノートPCを自動的に最適化する「MSI AI Engine」や、AIによる画像生成機能「MSI AI Artist」(別途ダウンロード・インストールが必要)、オーディオのノイズを除去する「AI Noise Cancellation PRO」、Webカメラのノイズを低減する「3D Noise Reduction+」、バッテリの充電容量を調整して寿命を延ばす「AI Charger」などの機能を備える。
「MSI AI Engine」をはじめ、MSI独自のAI機能が充実している |
ちなみに今回検証する「Prestige-16-AI-Studio-B1VFG-8003JP」のスペックを確認しておくと、ディスプレイはアスペクト比16:10、解像度WQXGA(2,560×1,600ドット)のグレア液晶パネルで、リフレッシュレートは60Hz、色域はDCI-P3相当に対応する。
「msi」ロゴとおなじみのドラゴンエンブレムが飾られた輸送用の外装パッケージ |
本体はさらに紺色をベースにした化粧箱に収納されている |
CPUはCore Ultra 7 processor 155H、GPUはGeForce RTX 4060 Laptop GPU GDDR6 8GB、メモリはLPDDR5 32GB、ストレージは1TB NVMe M.2 SSD、ネットワークはギガビットLANと、Wi-Fi 7(国内ではWi-Fi 6Eまでの対応)+Bluetooth 5.4を備え、帯域幅40GbpsのThunderbolt 4ポートも用意されている。
製品には最大出力140WのUSB Type-C接続ACアダプタ、ACケーブル、各種マニュアルが付属する |
バッテリは容量99.9Whrのリチウムイオンを内蔵し、連続駆動時間は最大12時間(JEITA 3.0 動画再生時)/最大24時間(JEITA 3.0アイドル時)、本体サイズは幅358.4mm、奥行き254.4mm、厚さ18.95mm、OSはWindows 11 Homeをプリインストールしている。なおバリエーションモデルとして、以下の4モデルがラインナップする。