エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1402
2024.03.10 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
まずはCPUの純粋なパフォーマンスを測定するレンダリングソフト「CINEBENCH」からチェックを進めていく。なお今回は「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」「Cinebench 2024」の4種類のテストを実施している
「究極のパフォーマンス」時のシングルコアスコアは268cb、マルチコアスコアは2,607cbと優秀な結果。Core Ultra 7 155HはBase Processor Powerが28Wのモバイル向けCPUながら、データベースのスコアを確認するとデスクトップ向けCPUのCore i5-14400以上、Core i5 12600Kと同等のパフォーマンスを発揮する。また「MSI AI Engine」と「究極のパフォーマンス」を比較するとマルチコアテストは約5%、シングルコアテストでは約9%の差がついた。
「CINEBENCH R20」でも「究極のパフォーマンス」時の性能はデスクトップ向けCPUのCore i5-14400以上、Core i5 12600Kとほぼ同等で、よほど重量級の処理を行うので無い限り、CPU性能が不足することはないだろう。また「MSI AI Engine」と「究極のパフォーマンス」を比較するとマルチコアテストは約1%で誤差の範囲、シングルコアテストも約6%で、「CINEBENCH R15」に比べると差が縮まっている。
Core Ultra 7 155HのPコアは6コアながら、EコアやLP Eコア、マルチスレッド機能のおかげで、マルチコアテストはシングルコアテストの約9.3倍という高いスコアを記録しており、マルチスレッドに特化したアプリケーションでも快適に処理することができる。また「MSI AI Engine」と「究極のパフォーマンス」の比較では、いずれも約5%「究極のパフォーマンス」のほうが高いスコアを記録した。
「Cinebench 2024」でもマルチコアテストのスコアは、シングルコアテストの9倍以上を記録し、やはりマルチスレッドに特化したアプリケーションでも快適に処理することができる。また「MSI AI Engine」と「究極のパフォーマンス」ではその差が約3%に縮まっているが確実に違いはある。処理に時間が掛かる3Dレンダリング作業をする場合には「究極のパフォーマンス」を選択しておくといいだろう。
次はPCの総合的なパフォーマンスをチェックする「PCMark 10」の動作を確認していこう。テストプリセットは最もベーシックな「PCMark 10 Express」を選択している。
PCMark 10では、日常的なビジネスタスクの性能を図るEssentialsが4,100以上、オフィス関連のアプリケーションや簡単なコンテンツ作成の性能を図るProductivityは4,500以上が目安となるが、「Prestige-16-AI-Studio-B1VFG-8003JP」ならいずれも2倍以上のスコアで快適な動作は間違いなし。また「MSI AI Engine」と「究極のパフォーマンス」ではその差は約2%で、比較的ライトな処理であれば「MSI AI Engine」の設定でも特に支障はないだろう。