エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1402
2024.03.10 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
ここからは定番の3Dベンチマークソフト「3DMark」を使い、グラフィック関連の性能をチェックしていこう。まずはレイトレーシングの性能をチェックする「Port Royal」の結果からだ。
元々GeForce RTX 4060はフルHD解像度をターゲットにしたGPUということもあり、WQHD解像度の「Port Royal」ではスコアが約4,700、フレームレートも21.95fpsに留まる。テスト中の映像がコマ落ちになることはないが、WQHD解像度やWQXGA解像度でレイトレーシングを有効にする場合は超解像技術を併用したほうがいいだろう。
レイトレーシング、メッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなど最新機能を網羅したDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」の結果も確認していこう。
「Port Royal」よりさらに重いベンチマークと言うことでスコアは約2,000、フレームレートも20fps前後までしか上がらず、やはりWQHD解像度やWQXGA解像度でレイトレーシング関連の処理をする場合には超解像技術を併用したい。また「MSI AI Engine」と「究極のパフォーマンス」の比較では、「Port Royal」「Speed Way」とも2%前後でほとんど違いはなかった。
現行のゲームで最も一般的な、APIにDirectX 12を使用する「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」で計測を行った。
総合スコアは8,000超え、フレームレートもGraphics test 1で約54fps、Graphics test 2でも約46fpsをマークし、シングルプレイであれば重量級のゲームでもWQHD解像度の最高画質でゲームを楽しめる。さらに若干画質を調整すればマルチプレイの目安になる60fpsも楽にクリアすることができるだろう。
未だゲームでの採用例が多い、APIにDirect X11を使用するラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおプリセットはフルHD解像度の「Fire Strike」とWQHD解像度の「Fire Strike Extreme」で計測を行っている。
ここまでプリセットによる差があまりなかった「3DMark」だが、Fire Strike Extremeでは約7%、Fire Strikeでは約16%と大きな差がついた。APIにDirect X11を使用する比較的古めのゲームをプレイする場合には「究極のパフォーマンス」を選択したい。またフルHD解像度のFire Strikeでは総合スコアは約19,000、フレームレートもGraphics test 1で約100fps、Graphics test 2で約82fpsをマークし、マルチプレイでも全く問題なし。WQHD解像度のFire Strike Extremeでは総合スコアが約9,800、フレームレートはGraphics test 2で約40fpsとやや低調ながら、Graphics test 1では約52fpsをマークし、重量級のゲームでも高画質な設定で快適にプレイできる。