エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1402
2024.03.10 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:pepe
「3DMark」系のベンチマークが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを実行していこう。まずは最新バージョンになって、判定がかなり厳しくなった「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ」のベンチマークソフトからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)とWQHD(2,560×1,440ドット)の2種類の解像度で計測を⾏っている。
判定はフルHD解像度で最高の“非常に快適”、WQHD解像度でも上から2番目の“とても快適”で、最高画質でも滑らかな映像でゲームを楽しむことができる。ちなみに平均フレームレートは前者が約120fps、後者が約82fpsで、別途フルHD解像度の外付けディスプレイを用意する場合は、144Hzクラスの高リフレッシュレートな製品でもその性能を発揮できるだろう。またプリセットの違いでスコアに7~8%の差があるため、バッテリ駆動でない限りは「究極のパフォーマンス」を選択しておくといいだろう。
これまで薄型ノートPCでは動作が難しかった重量級のRPGゲーム「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION」ベンチマークの結果も確認しておこう。描画品質は“⾼品質”で、解像度はフルHDとWQHDの2種類で計測を行った。
フルHD解像度の判定は“快適”、WQHD解像度では“やや快適”まで判定が下がるものの、テスト中の映像は滑らかに再現することができていた。「Prestige-16-AI-Studio-B1VFG-8003JP」に実装されているWQXGA解像度までなら高画質、もしくは若干の画質設定で快適にゲームをプレイできるはずだ。またプリセットの違いでも確実に性能差があるため、やはりAPIにDirectX 11を使うゲームでは「究極のパフォーマンス」を選択することを強くオススメする。
続いて映画「アバター」シリーズをベースにしたオープンワールドゲーム「アバター:フロンティア・オブ・パンドラ」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認しておこう。「グラフィック品質」は“ウルトラ”、「テンポラルアップスケール」は“AMD FidelityFX Super Resolution 3”、「フレーム生成」は“オン”、「スケーリング品質」は“バランス”に設定し、解像度はフルHDとWQHDで計測を実施した。
最新の重量級ゲームだが、フルHD解像度なら平均フレームレートは60fps超え、WQHD解像度でも47fpsで、若干画質を調整してやれば全く問題ないフレームレートを発揮することができる。ちなみにプリセットの違いはフルHD解像度では約3%なのに対して、負荷が上がるWQHD解像度では約7%に広がっている。
ゲーム系ベンチマークのラストはオープンワールド型アクションRPGの大作「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は“レイトレーシング:ウルトラ”、「DLSS Super Resolution」は“バランス”、「DLSS Ray Reconstruction」は“オン”、「DLSS Frame Generation」は“オン”に設定し、解像度はフルHD、WQHDで計測を行っている。
特に処理が重いことで知られる「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」だが、GeForce RTX 4060 Laptop GPUではDLSS 3のフレーム生成機能が活用できるため、フルHD解像度では約70fps、WQHD解像度でも約47fpsを記録した。もちろん、テスト中の映像も滑らかに再生され、レイトレーシングを有効にした状態でも最高画質でゲームを楽しめる。