サイズ「MUGEN6」外観デザインチェック

ここからはシリーズの軸と目されるデュアルファン仕様「MUGEN6 Black Edition」をパッケージから取り出し、外観デザインからチェックを行う。なおシングルファン仕様「MUGEN6」とはヒートシンクやヒートパイプ、受熱ベースプレートの色が異なるだけで、設計に違いはない。

前作MUGEN5は4種のバリエーションを持ちつつ、全身が黒ずくめになる事は無かった。サイズと言えば、シルバーの薄型放熱フィンが定番だけに、黒塗装&メッキ仕上げは異例と言えるかもしれない。もちろんRGB LEDによる装飾もなく、一時流行したホワイト系でもないMUGEN6は、CPUを冷却する事に徹した、実直なサイドフロー型CPUクーラーと言えよう。

「干渉回避型デザイン」のアルミニウム製ヒートシンク

次にCPUクーラーを構成する部位ごとに細かく見ていこう。精悍なブラック塗装で化粧を施したアルミニウム製放熱フィンは、ヒートシンクの剛性と熱伝導率を高める0.4mm厚を採用。奥行き80mm、幅約130mmの表面積重視の大型フィンを特徴としている。

ブラックに塗装されたアルミニウム製放熱フィンは下部の6枚のみ奥行き70mmとし、段差が設けられている事が分かる

放熱フィンを数えると、合計55枚構成。天板にはカバーが装着され、中央部にはサイズのロゴがあしらわれている。製品資料によると、冷却ファンに合わせ低回転から高回転まで、どの回転数にも最大限冷却性能が発揮できるよう設計されているという。

ヒートシンクは左右非対称の「干渉回避型デザイン」を採用。ヒートパイプの角度により左右だけでなく前後にも”回避型”の工夫がなされている