エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1406
2024.03.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
CPUのパフォーマンスを確認したところで、「DeskMeet X600」の搭載環境がパフォーマンスに与える影響について見ていこう。3Dベンチマークの「3DMark」から、同CPUの平均スコアと比較できる「CPU Profile」を実行する。
最大スレッドテストではかなり健闘しているものの、8/4/2/1スレッドテストでは平均スコアとだいぶ差が開いている。これは「DeskMeet X600」が抱える冷却機構の制限がスコア差として現れていると考えて間違いない。もっとも狭小なスペースを他のパーツと分け合っているコンパクトマシンにとって、冷却面におけるある程度の不利は受け入れる必要がある。
ここからは、グラフィックス機能にフォーカスした検証に移っていく。引き続き「3DMark」から、現在最もスタンダードなAPIであるDirectX 12に対応する「Time Spy」を動作させてみよう。テストプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を実行した。
もとよりフルHD解像度をターゲットにするRyzen 7 8700Gには荷が重いテストということもあり、WQHD解像度の無印テストでも総合スコアは3,500ほど。テスト中のフレームレートは20fps前後であり、プレイ環境はフルHDをベースに考える必要があるだろう。
続いていまだ現行ゲーミングシーンにおいて対応タイトルが多いDirect X11環境のパフォーマンスを検証するため、「3DMark」から「Fire Strike」をチョイス。テストプリセットは「Fire Strike」と「Fire Strike Extreme」、「Fire Strike Ultra」の3種類すべてを実行することにした。
やはりWQHD解像度以上のテストでは厳しいものの、フルHDテストの「Fire Strike」では総合スコア8,000オーバーと健闘。フレームレートも45fps前後が出ており、ベンチマークテストと同等クラスの重量級タイトルであっても、フルHDならある程度快適なプレイが見込めそうだ。