エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1407
2024.03.31 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
Seasonic「VERTEX GX-1000 Special Edition Sakura」 市場想定売価税込37,980円(2024年3月14日発売) 製品情報(Seasonic) |
今回は編集部にやってきた、ちょっと変わったビジュアルの電源ユニットを取り上げよう。とは言えゲーミングモデルのように発光するわけではなく、舞い散る桜が描かれた華やかな外装が最大の特徴だ。
その名も「VERTEX GX-1000 Special Edition Sakura」(以降「VERTEX GX-1000 Sakura」)。シリアルテックジャパンが取り扱うSeasonic製電源ユニットの限定モデルで、例年より1週間早いという現実の桜の開花をさらに先取りするように、3月14日から出荷が開始されている。
桜の特別なデザインが施された、Seasonicの数量限定モデル「VERTEX GX-1000 Sakura」。初回分は少量だったこともあり、間を置かずにすぐ完売してしまった |
【関連記事】桜柄の特別デザインを採用する数量限定電源ユニットがSeasonicから発売(2024.02.15 18:24 更新)
基本デザインはホワイトを基調にピンクカラーと桜のイラストをあしらったもので、ファングリルの中央にも桜のロゴを配置。武骨な印象の製品が多い電源ユニットとしては、異色と言える雰囲気をまとっている。
そしてちょっとクスリとさせられる要素が、側面に印字された「バーテックス」「千ワット」「金」の文字。桜とくれば日本ということで、“日本的要素”としてシリーズ名や80PLUS認証がこうした書体で印字されることになったというわけだ。いったいどのようなテンションでデザインが決められたのだろうか。
見た目だけでなく、高品質コンポーネントで構成された堅牢設計も特徴。その信頼性のほどは後ほど検証していこう |
ちなみに電源ユニットとしての素性は確かなもので、Seasonicの人気モデルである「Vertex GX」シリーズの「VERTEX-GX-1000」がベースになっている。80PLUS GOLD認証を取得した容量1000Wの電源ユニットで、最新規格のATX 3.0に対応。ケーブルタイプはフルモジュラー仕様になっており、PCI Express 5.0互換の12VHPWRコネクタも標準装備している。
シングルレーン仕様の+12Vは83A出力に対応するほか、コンデンサは信頼性に定評のある日本メーカー製の105℃品を採用。冷却機構には135mm径のFDB(Fluid Dynamic Bearing/流体動圧軸受)ファンを搭載し、常時回転とセミファンレスを切り替え可能な「プレミアム・ハイブリッド・ファン・コントロール」機能も備えている。
なお、ベースモデルの「VERTEX-GX-1000」は静音認証のCybenetics Lambda A-(25dB以上30dB未満)を取得した製品のため、内部構造が同等であれば「VERTEX GX-1000 Sakura」もかなり静粛な電源ユニットということになる。
パッケージも桜満開、売り場でも目立つこと間違いなしなデザインだ。なお、側面や裏面には規格や認証、搭載コンポーネントの特徴などが列挙されている |
そのほか、過負荷保護(OPP)、過電圧保護(OVP)、低電圧保護(UVP)、過電流保護(OCP)、過熱保護(OTP)、ショート保護(SCP)の各種保護回路を搭載。MTBFは100,000時間以上とされ、メーカーサポートは最長クラスの12年保証が提供される。