エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1407
2024.03.31 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
気になる内部構造をチェックするため筐体を分解。互い違いになった2つのフレームは合計4ヶ所でネジ留めされていた |
よくも悪くも他との違いが際立っている外観とは裏腹に、「VERTEX GX-1000 Sakura」の内部構造は極めて堅実だ。基本的にはベースモデルの「VERTEX-GX-1000」と共通の設計になっているようで、一部を除きほぼケーブルレスの洗練されたレイアウト。コンデンサには一次側と二次側ともに日本ケミコン製の105℃品を採用、最奥のモジュラー基板近くにはDC-DC変換基板が実装されていた。
整然とコンポーネントが組み込まれた内部構造。高効率設計のためか、ヒートシンクなど放熱機構はそれほど大がかりではないようだ |
突入電流や高周波ノイズを抑える入力部。小基板裏の安全コンデンサのほか、Yコンデンサなどが実装されている | コモンモードチョークコイルの奥には、一次側整流回路のブリッジダイオードが実装。発熱が大きいため、ヒートシンクに直接貼り付けられている |
力率を改善するアクティブPFC回路とそのコイル。PFCスイッチやダイオードは裏側のヒートシンクに固定されているようだ |
一次側の平滑回路に実装されている日本ケミコン製のコンデンサ。耐圧420V/105℃対応の大容量タイプが採用されていた |
スイッチング回路のコンポーネントも他の高発熱部品とヒートシンクを共有している |
LLC回路のメインスイッチャーを放熱している小型ヒートシンクの近くに実装されているトランス | サイドパネル付近に搭載されたメイントランス。400V以上に達する入力電圧を、実際に使用する値に近い数値に変換している |
二次側の整流回路を放熱している板状のヒートシンク。基板裏にもコンポーネントが実装されているようだ | 二次側の整流回路から平滑回路にかけてのエリア。応答性能が重視されることから、固体コンデンサも実装されている |
12Vから5Vと3.3Vを生成するDC-DC変換基板 |
スタンバイ用の5VSB回路に実装されていたサブトランス | 周囲のコンデンサも日本ケミコン製の105℃品が採用されていた |
冷却ファンは135mm径のHonghua製FDBファン「HA13525H12F-Z」が搭載されていた |