エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1408
2024.04.02 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「PZR-79X3D47TiS」に搭載されているCPUは、12コア/24スレッドかつ最大5.6GHz動作の「Ryzen 9 7900X3D」だ。
3D V-Cache技術により大容量のL3キャッシュを搭載するCCDと高クロック動作の従来型CCDを組み合わせた、ハイブリッド構成の「Asymmetric Chiplet Design」を採用。自動で最適なコアに処理を割り振ることで、レイテンシが重要なゲーミングシーンにおける高速な処理を可能にしている。
そしてその冷却を担っているのが、ストームオリジナル仕様の真っ白なオールインワン型水冷ユニット「ST-AIO240_PLUS WH」。240mmラジエーターを備えるほか、システム情報などを表示できる小型ディスプレイ付きのウォーターブロックが採用されている。小型ディスプレイの表示は、ソフトウェアにより好みのテーマやアップロードした画像などに変更することも可能だ。
「PZR-79X3D47TiS」のグラフィックスカードはGeForce RTX 4070 Ti SUPERで、CPUと同様に決め打ちの構成になっている。組み込まれていたのは、INNO3D製のホワイトモデル。90mm径のデュアルファンや5本のヒートパイプを組み合わせた、2スロット占有のクーラーを備えている。
なお、補助電源が必要なグラフィックスカードで完全なケーブルレスが可能なのは、(マザーボード側の対応も必要な上に)ごく限られた製品のみ。そのため「新界」シリーズのグラフィックスカードは、ケーブルが露出する通常の製品から最適なホワイトカラーのモデルがチョイスされている。
メモリは標準構成でDDR5-4800 32GB(16GB×2)を搭載。カスタマイズにより64GB(32GB×2)構成に変更することも可能だ。なお、評価機にはMicronチップを採用するCrucial製メモリが組み込まれていたが、出荷時期によっては異なるモデルが選ばれる場合もある。
ストレージはPCI Express 4.0(x4)に対応するM.2 SSDの1TBモデルを標準搭載。評価機には、最大読込5,000MB/sかつ最大書込4,200MB/sのCrucial「P3 Plus」シリーズから、1TBの「CT1000P3PSSD8」がチョイスされていた。
なお、カスタマイズメニューでは2台目のM.2 SSDに加えて、最大4TBの2.5インチSSD×2を増設可能。HDDは選択できないため、「PZR-79X3D47TiS」はオールフラッシュ仕様のマシンということになる。
CPUとグラフィックスカードが決め打ちなことから、電源ユニットも80PLUS GOLD認証取得の850Wモデル一択。コネクタ数に応じて必要なケーブルのみを接続するフルモジュラータイプのため、裏配線スペースの圧迫も最小限だ。なお、ユーザーによるSATAドライブ増設を見据えてか、あえて未使用のSATA電源ケーブルも接続されていた。