エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1414
2024.04.26 更新
文:編集部 池西 樹
ここからは「SPATIUM M580 FROZR」の2TBモデルを実際にPCに搭載して、そのパフォーマンスをチェックしていこう。テスト用のCPUはRyzen 9 7950X、マザーボードにはAMD X670Eチップセットを採用するMSI「X670E GAMING PLUS WIFI」を用意した。またベンチマークソフトは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」「CrystalDiskMark 8.0.4」「3DMark」「PCMark 10」「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレベンチマーク」「ATTO Disk Benchmark 4.01」を使用し、OS、ドライバ、ベンチマークテストをインストールしたシステム用SSDは別途用意している。
今回はグラフィックスカードにGeForce RTX 4080 SUPER Founders Edition、CPUクーラーに「MAG CORELIQUID E360」を使用しているが、いずれも干渉することはなかった。ただし、バックプレートの厚いグラフィックスカードや、大型の空冷クーラーを搭載する場合はあらかじめクリアランスを確認しておこう |
「SPATIUM M580 FROZR」2TBモデルの「CrystalDiskInfo 9.2.3」の結果。バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x4)で、NVM Express 2.0に対応 |
まずは「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」を使い、基本的なパフォーマンスとシーケンシャルアクセスの圧縮率の影響を確認していこう。
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:総合ベンチマーク |
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247:Compression-Benchmark |
もともと公称値に比べるとスコアが低めに出るベンチマークだが、「総合ベンチマーク」の結果は読込が10,663MB/s、書込が8,921MB/sで、PCI Express 5.0(x4)接続のSSDらしい結果。総合スコアも13,150ポイントで、最高でも10,000ポイント前後にとどまるPCI Express 4.0(x4)接続のSSDを大きく上回る。
また圧縮率の影響を確認できる「Compression-Benchmark」は、読込・書込ともほぼフラットなグラフで、シーケンシャルアクセスについては圧縮率の影響は無いことがわかる。
続いて「CrystalDiskMark 8.0.4」でも圧縮率の影響を確認していこう。計測はデータサイズを1GiBに固定。データ形式は圧縮率の低い「デフォルト (ランダム)」と、圧縮率の高い「All 0×00 (0Fill)」の2種類を選択して計測を行った。
デフォルト (ランダム) | All 0×00 (0Fill) |
「AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247」でチェックしたシーケンシャルアクセスはもちろん、ランダムアクセスについても明確な違いはなかった。そこで、以降のテストは「デフォルト (ランダム)」のみで計測を行うことにした。