エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1419
2024.05.08 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部
MAG PANO M100R PZは背面コネクタマザーボード対応のPCケースながら、通常のマザーボードも搭載できる言わばハイブリッド仕様。それを思わせるのが、マザーボードトレイに設けられたスルーホールだろう。マザーボードの上辺と右端に沿う格好で、複数のスルーホールがあり、ここを経由してマザーボードトレイの表裏をケーブルが行き来できる。
出荷時のマザーボードトレイ背面の様子。要所にはフックも設けられ、デフォルトで2本のMSIロゴ入り面ファスナーが装備されていた |
そして背面コネクタマザーボードでPCを組み込む場合、マザーボードトレイ背面の裏配線スペースは重要な役割を果たす。公称33mmの裏配線スペースは、接続したコネクタの居住スペースであり、そこから伸びるケーブル類を右サイドパネル間に収める必要がある。PROJECT ZEROの主たる目的である「究極の魅せるPC」を構築するには、これまで以上に裏配線スペースが重要であり、ケーブルマネジメントをいかに上手く処理するかはチョイスする構成パーツとユーザーの手腕に関わってくる。
CPUソケット背面付近の裏配線スペース。公称33mmはおよそその通り |
組み込みセッションを前に、付属品を確認しておこう。組み込みに必要なネジ類は、スタンドオフを含め計5種類で、いずれも自作PCにはお馴染みのネジばかり。ミリやインチといった、パーツ毎に使用するネジを熟知していれば、マニュアルを見ること無く組み込む事はできる。ちなみにマニュアルは付属せず、製品サイトからPDFデータをダウンロードする事になる。
付属品の中でユニークなのは「Spirit level」だろう。グラフィックスカードの水平を確認する水準器は「GPU Holder」で垂れ下がりを調整する際に使用する。通常目視で終わらせる作業だが、MSIは精確さに重きを置いているようだ。
なおそれぞれに記載したパーツ名はマニュアルに準拠。カッコ内の数字は同梱数を表している。
Cable ties(x5) | Screw M3 5mm(x20) |
Screw #6-32 5mm(x8) | Screw #6-32 6mm(x6) |
Stand-off #6-32 6.5mm(x4) | Screw #6-32 30mm(x8) |
Stand-off Mounting Tool(x1) | Spare U Clip(x2) |
GPU Holder(x1) | Spirit level(x1) |
Hook-and-loop fastener(x2) |