エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1425
2024.05.27 更新
文:藤田 忠/撮影:pepe
続いてウェブサイトの閲覧や、ビデオチャット、オフィスアプリケーションなど、PC全体のパフォーマンスを確認できる「PCMark 10」の結果をみていこう。テストプリセットは基本に加え、ゲーミングパフォーマンスをチェックする「PCMark 10 Extended」を行っている。
結果は総合スコア10,453ポイントを記録し、テストごとのスコアも日常使いのEssentialsが9,855、表計算などのオフィスワークのProductivityが9,702、デジタルコンテンツ編集のDigital Content Creationが12,361と、いずれもUL Solutionsが出している良好基準のスコアの2倍以上を記録している。日常使いから、写真や動画編集などのクリエイティブな作業まで、スムーズに行うことができるだろう。
ここからは前世代CPUとなるRyzen 5 5600Xと現行世代のGeForce RTX 4070を搭載する「R5B554070PMNV」のゲーミングパフォーマンスをチェックしていこう。まず定番3Dベンチマーク「3DMark」の各テストプリセットを実行して、その実力を確かめていこう。
テストはレイトレーシングや、メッシュシェーダーなどといった最新機能を備えたDirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」からだ。
テスト解像度は、GeForce RTX 4070のターゲットとなる2,560×1,440ドットのWQHDだが、最高峰クラスの負荷がかかるテストだけあって、スコアは4,400台でフレームレートも40fps台になっている。次世代APIを使った重量級ゲームでは、画質などを落とす必要はあるが、WQHDゲーミングを十分楽しむことはできるだろう。
続いて現在主流のAPUとなるDirectX 12を使用した「Time Spy」を実行していこう。テストプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と、4K解像度(3,840×2,160ドット)の「Time Spy Extreme」を選択している。
WQHD解像度の無印テストでは、総合スコアが14,761、Graphics scoreが17,691を記録し、テスト中のフレームレートは100fps前後となっていた。多くのゲームタイトルを高精細なWQHD解像度でのプレイを楽しめるだろう。4K解像度でテストされる「Time Spy Extreme」では、さすがにフレームレートは60fpsを下回っていたが、50fps前後だったので、ゲームタイトルや、アップスケーリングの活用、画質の設定次第では4Kゲーミングも狙えそうだ。
「3DMark」を使ったベンチマークの最後は、APIにDirect X11を利用している「Fire Strike」のスコアを確認していこう。テストはフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」を実行している。
「Time Spy」と同じく、WQHD解像度で実行される「Fire Strike Extreme」のスコアは優秀で、フレームレートも快適にゲームをプレイできる70~110fpsを記録している。さまざまなゲームタイトルを、WQHD解像度で楽しむことができるだろう。