エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1426
2024.05.29 更新
文:編集部 池西 樹
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずはこれまでに比べてGPUへの負荷が大幅に増加した「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のベンチマークからだ。グラフィックス設定は“最⾼品質”で、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類で計測を⾏っている。
フルHD解像度では、Ryzen 7 8700Gがトップを獲得し、Ryzen 7 8700F、Core i5-13400、Ryzen 5 8400Fが並ぶ順当な結果になった。またWQHD解像度や4K解像度では、わずかだがスコアが逆転してCore i5-13400がトップを獲得しており、バスインターフェイスの帯域幅の影響が出ているのかもしれない。
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「API」はVulkan、「総合品質」は“最高”、レンダリングのスケールは“100”に設定し、超解像技術は無効。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
4K解像度ではグラフィックスカードの負荷が高いこともあり、いずれのCPUでもフレームレートはほぼ横並びになる。一方で、WQHD解像度やフルHD解像度ではCPUがボトルネックになるようで、Core i5-13400に比べてRyzen 5 8400FでもWQHD解像度で約15%、フルHD解像度で約10%、Ryzen 7 8700FではWQHD解像度で約17%、フルHD解像度でも約16%の差をつけている。
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。プリセットが用意されていないため、画質設定はできる限り高品質になるように設定し、144Hzのフレームレート制限は解除している。また解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測にはCapFremeXを使用している。
いずれの解像度でもその差は最大1%にとどまり、有意な差は出なかった。特にフルHD解像度ではゲームの限界フレームレートである300fpsにほぼ張り付いており、高リフレッシュレートな液晶ディスプレイを組み合わせたい。
「アサシン クリード」シリーズの最新作「アサシン クリード ミラージュ」のゲーム内ベンチマークのスコアを確認していこう。「画質プリセット」は“最高”に設定して、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
4K解像度やWQHD解像度ではグラフィックスカードの影響のほうが大きく、CPUの違いによるフレームレートの差は出なかった。ただし、フルHD解像度では、Core i5-13400では132fpsなのに対して、Ryzen 5 8400Fでは136fpsで約3%、Ryzen 7 8700F/Gでは141fpsで約7%上回るパフォーマンスを発揮した。