エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1427
2024.05.31 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
ここからはパッケージより取り出したC3のBlackモデルを使い、外観デザインからチェックをスタートしよう。作業台の上に載せたC3は、Antecが主張する“270° FULL-VIEW”は一見華やかだが、マットブラックの塗装は思いのほか落ちついた出で立ち。さすがにビジネス向けとは言えないが、敢えてイルミネーションを打ち消したPCパーツで組み込めば、よく見かける煌びやかな作例とは違う「コレクションケース」さながら、自作PCパーツが主役のPCが組み込める。
“270° FULL-VIEW”による見晴らしの良さがC3の大きな特徴。これを構成するのが4mm厚の強化ガラスだ。フロントパネルはプラスチック製の枠と強化ガラスで構成。左サイドパネルと接する辺は当然ピラーレスで、エッジ部は45°の精巧な面取りにより、つなぎ目が分かりにくいフィニッシュは見せどころのひとつだ。
そしてフロントパネルデザインに目を向けると、右側が前方にせり出す傾斜を設け、立体的に加工ができないガラス素材のマイナス面を補っている。
透明度が高い4mm厚強化ガラスの採用により、フロントパネル単体の主張は控え目。装着状態(左)と開放状態(右)の違いは分かりにくい |
4mm厚強化ガラスが主のフロントパネルは着脱が可能。シャーシにはプラスチック部のピン(ファスナー)によるツールフリー仕様。ピンは上下に各2本、右側面縦列に3本、計7本によりシャーシに固定されていた。なお取り外しに際し、どうしてもシビアに扱いたい大きなガラス面があるため一気に引き剥がさず、隙間をこじ開けるように作業したい。
裏面から見たフロントパネル。プラスチック部はコの字、その開口部を埋めるように4mm厚強化ガラスが装着されている |
フロントおよび左サイドパネル開放状態のC3。余談(邪道?)ながら付け替えパネルの用意があれば、全体をガラリと変えるPCケースが簡単に完成する |
スイッチ類および外部アクセスポートは、フロントトップの前方右手に装備されている。最も手前の楕円ボタンはPowerスイッチ、右隣のボタンはResetではなくLEDコントロールスイッチだ。その右手には上下にアクセスおよびPower LEDが内蔵され、Audio in/out、USB 3.0ポート、USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートが用意されていた。
USB Type-C用コネクタ | USB 3.0用コネクタ |
HDDおよびPOWER LED用コネクタ | HD AUDIO用コネクタ |
Powerスイッチコネクタ | Reset LEDスイッチコネクタ |