エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1429
2024.06.17 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
製品の概要を把握したところで、ここからはパッケージから製品を取り出し、詳細チェックを進めていこう。これまでのオールインワン型水冷ユニットと同じく、ウォーターブロック、ラジエーター、チューブの3つのパーツを組み合わせたおなじみの構成。ただし、ウォーターブロックには2.8型ディスプレイが実装され、ラジエーターの側面には水漏れを防止するための「Anti-leak Tech」が実装されている。
まずは「MYSTIQUE」シリーズ最大の特徴でもあるウォーターブロックからチェックをしていこう。外装パネルは高級感のあるアルミニウム製で、トップには640×480ドット、1,670万色カラーに対応する2.8型ディスプレイを搭載。独自ユーティリティ「DeepCreative」を使えば表示内容のカスタマイズにも対応する。さらにジャイロセンサーを内蔵するため、設置した位置に合わせて自動的に表示向きが変わるギミックも備える。
ウォーターブロックの両サイドには、間接照明風のアドレサブルRGB LEDによるイルミネーション機能を搭載 |
ウォーターブロックのサイズは幅77mm、奥行き93mm、高さ66mm。またUSBケーブル、3pinのポンプケーブル、アドレサブルRGB LEDケーブル、SATA電源ケーブルの4本のケーブルが伸びている |
またCPUのホットスポットに集中的にクーラント液が流れ込むようデザインされた微細なマイクロチャネル構造の銅製ベースプレートと、3相6スロットの高性能4極モーターを使用した第5世代ウォーターポンプを組み合わせることで、CPUから発生した熱を効率よくクーラント液に移動する。
実測54×54mm(最大部)の八角形型ベースプレートには、あらかじめサーマルペーストが塗布されていた |
120mmファンを3基並べて実装できるいわゆる360mmサイズラジエーター。冷却ファンはあらかじめ装着された状態で出荷されている |
「MYSTIQUE 360」では、120mmファンを3基並べて搭載できるいわゆる360mmサイズラジエーターを搭載する。サイズは長さ402mm、幅120mm、厚さ27mmとされ、360mmサイズラジエーターとしてはやや長め。購入を検討しているならあらかじめPCケースのクリアランスは確認しておいたほうがいいだろう。
冷却フィンはオールインワン型水冷ユニットではおなじみのアルミニウム製コルゲートフィンで、間には12本の水管が設けられている。温められたクーラント液はこの水管を通りフィンに熱を移動して、3基の120mmファンを使い放熱。冷やされたクーラント液が再びウォーターブロックへと流れ込む仕組みだ。
ラジエーターの上部にはリザーバーが実装されているため長さは402mmと、360mmサイズのラジエーターとしてはやや大柄 |
アルミニウム製のコルゲートフィンには、クーラント液が流れるための12本の水管を搭載 |
またラジエーターの側面には、DeepCool独自の液漏れ防止機構「Anti-leak Tech」を搭載する。弾性のある圧力解放チューブは、水冷システムの内圧が高くなると収縮して内部容積を増加。各部の圧力が低下して、水漏れや破損を抑えることができるようになる。
リザーバータンクのサイドには漏れ防止機構「Anti-leak Tech」を搭載 |
リザーバータンクの逆サイドにはDeepCoolのグリーンのロゴが飾られている |