エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1433
2024.06.27 更新
文:撮影・藤田 忠
まずはレンダリング系ベンチマークの定番「CINEBENCH」を実行して、CPUのパフォーマンスをチェックしてみよう。テストは「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」という従来のテストに加えて、最新の「CINEBENCH 2024」で行っている。
Power Limit無制限(4,096W)でテストを行っているCore i7-14700KのCPU詳細レビュー時と比べると、電力制限されているためマルチコアのスコアはダウンしている。定番の「CINEBENCH R23」と、CPUパフォーマンスをより正確に評価できるとされる「CINEBENCH 2024」では、2割ほど落ちているが、CPUの寿命短縮などの心配がないIntel定格値での結果なので、Core i7-14700KFの性能は十分に引き出せていると言えるだろう。
次はPCの総合パフォーマンスをチェックする「PCMark 10」を実行していこう。テストプリセットには、基本となる「PCMark10」を選んだ。
スコアは総合で9855、ウェブブラウジングなど、PCの基本性能を測る「Essentials」が12,055、表計算などを使う「Productivity」が12,155、写真や動画編集を想定した「Digital Content Creation」が17,724ポイントと、UL Benchmarksが出している推奨スコアの2~3倍近くを記録している。日常からビジネス、キャンパスワーク、クリエイティブシーンまで、さまざまな作業をストレスなく、行うことができるだろう。
続いて定番3Dベンチマークテストの「3DMark」を使って、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載する「ZEFT Z45DAG」のゲーミングパフォーマンスを見ていこう。まずはDirectX 12 Ultimateベースの重量級テスト「Speed Way」だ。
DirectX 12 Ultimateに含まれているリアルタイムレイトレーシング機能「DirectX Raytracing」を多用するゲームはほとんどない訳だが、GeForce RTX 4070 Ti SUPERだけあって良好なスコアを記録。テスト中のフレームレートは、4K解像度ながら60fpsオーバーを記録している。
次は古くなってきている「Time Spy」を置き換えるべく、最近のDirectX 12ベースゲームタイトルを想定した最新ベンチマークの「Steel Nomad」と、マルチプラットフォーム向けに軽量化されている「Steel Nomad Lite」を行っている。
テストの標準解像度が4Kになる「Steel Nomad」は、最新だけあってスコアは5,000台に留まり、テスト中のフレームレートも60fpsを下回っている。ただ、上位GPUのGeForce RTX 4080でも、スコアは6,000台なので、十分高スコアと言える。マルチプラットフォーム向けで、WQHD解像度で実行される軽量版の「Steel Nomad Lite」のスコア傾向は「Time Spy」に近く、20,000スコアを余裕で超え、フレームレートも180fps前後を記録した。まだまだ、データの少ないベンチマークプリセットだが、最新ゲームの4K、WQHDで遊べる結果とみられる。