エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1433
2024.06.27 更新
文:撮影・藤田 忠
オープンワールドサバイバルクラフトゲーム「Palworld」で確認していこう。画質はプリセットで”最高”を選択し、解像度はここまでと同じく3種類に設定。フレームレートは「CapFrameX」を使用して、パルに騎乗して一定ルートを移動した際の値を記録 した。
4K解像度でも平均フレームレートは75.7fpsと60fpsを超え、WQHD解像度では平均フレームレートは119.4fpsと、fps上限の120fpsに達していた。アーリーアクセスのゲームタイトルのため、今後のアップデートでGPU負荷は変わることもあるが、現状でもアップスケーリング技術のNVIDIA DLSSに対応しているので、GeForce RTX 4070 Ti SUPERを搭載する「ZEFT Z45DAG」は不安なくプレイを楽しめる。
ゲーミングパフォーマンスチェックの最後は、重量級タイトル「Cyberpunk 2077 Phantom Liberty」をプレイしていこう。画質はプリセット”ウルトラ”と”レイトレーシング:中”、”レイトレーシング:ウルトラ+DLSS 3(フレーム生成) バランス”の3種類を選択。解像度は、ここまでと同じく3種類に設定し、内蔵ベンチマークでフレームレートを計測した。
レイトレーシング以外が最も高く設定される”ウルトラ”画質では、WQHD解像度でスムーズにプレイを楽しめる100fpsオーバーを記録している。”中”でもレイトレーシングを効かせるとガクッとフレームレートが下がるが、NVIDIA DLSS 3の「フレーム生成」機能などを活用することで、レイトレーシングを効かせた高解像度、高画質プレイを楽しめる結果になっている。さすがGeForce RTX 40シリーズの準ハイエンド級GPUのGeForce RTX 4070 Ti SUPERといった感じだ。
テストセッションの最後は、ストレステストを使って「ZEFT Z45DAG」の高負荷時の挙動を確認しておこう。CPUクーラーへのストレステストには「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカードには「3DMark Speed Way Stress Test」を使用し、各種データのモニタリングには「HWiNFO64 Pro」で記録した。
テスト開始時にPコアの動作クロックが5,000MHz近くに達した際に、CPU温度は瞬間的に90℃に達したが、PBP125Wでの動作中は、Pコアは4,200MHz台で動作し、CPU温度も60℃台の不安を感じない温度での推移になっていた。
グラフィックスカードは、ボトムからの強力なエアフローに加え、3スロットを占有する大型ヒートシンククーラー搭載とあって、しっかりと冷やせている。GPU温度は最高で68.8℃、ホットスポット温度でも最高82.2℃で、テスト中はだいたい80℃台以下に抑え込まれていた。GPUコアクロックも2,600MHz台を安定して維持していた。長時間ゲーミングを不安なく、楽しむことができるだろう。
最後にストレステスト実行中の動作音を騒音計で計測したところ、アイドル時は35.7dBAと静かで、個人差はあるがファン回転音が気になることはなかった。「CINEBENCHR 2024」実行時も、騒音値は41dBA前後と、十分静かなレベルだが若干、ボトムファンの軸音が気になった。「3DMark Speed Way Stress Test」ではラジエーターファンとともに、回転数は1,000rpmを下回り、騒音値も38.1dBAと気にならないレベルを記録していた。個人差はあるが、「ZEFT Z45DAG」は計7基のケースファンを搭載しているPCとしては、十分静かと言えるだろう。
制御アプリを含めたLEDイルミネーションデバイスの組み合わせや、パーツのカラーコーディネート、配線の取り回しを含めたケーブル処理の難しさなど、自分で組むには難易度の高いピラーレスケースを使った魅せるマシンの自作。その点、BTO PCならそんなハードルを気にせずに選べる訳だ。なかでも今回触ったパソコンショップSEVEN「ZEFT Z45DAG」は、見た目もスペックもこだわり満載と、推せる仕上がりになっている。ハイスペックだけあって、標準構成の価格は高めだが、カスタマイズ幅が非常に広く、ダウングレードも可能になっている。ピラーレスケースを使った魅せるマシンが欲しい人は、サイトをチェックしてみよう。
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「ZEFT Z45DAG」は、魅せるマシンの完成形のひとつと言える魅力がある |
提供:株式会社セブンアールジャパン