PL1/PL2=181W設定時の冷却性能をチェック
倍率ロックフリーのKシリーズで設定されているPBP(125W)動作であれば、その発熱を完全に抑え込むことができた「MasterLiquid 360 Atmos」。続いてPL1とPL2をいずれもCore i5-14600KのMTPである181Wに設定した状態で検証を進めていこう。
Package Powerが125Wから180Wに引き上げられたため、PL1=125W動作時に比べると、Pコア、Eコアとも動作クロックは400~500MHz上昇している。その分CPU温度も上がっているが、70℃前後で安定して推移しており、未だ冷却性能には十分な余力が残されている。
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PL1=125W/PL2=253W設定時の「Cinebench 2024」スコア
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PL1/PL2=181W設定時の「Cinebench 2024」スコア
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また「Cinebench 2024」のマルチコアテストのスコアを確認するとPL1=125W/PL2=253Wに比べると約11%上回るスコアを記録した。CPUクーラーの冷却性能に余力がある場合は、Power Limitを引き上げることでマルチスレッド性能は確実に上昇することが分かる。
PL1/PL2=181W設定時のファン回転数と騒音値をチェック
ファン回転数は瞬間的に2,100rpm前後まで上昇することもあるが、概ね1,900rpm前後、ノイズレベルも37.5dBA前後で推移する。確かに、PL1=125W動作時に比べると風切音は大きくなっているものの、静音性は良好で、バラック状態でも耳障りに感じることはなかった。