エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1438
2024.07.16 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
正直「NH-D15 G2」には負荷が軽すぎる印象だったPBP(125W)動作。続いてPL1とPL2をいずれもCore i5-14600KのMTPである181Wに設定した状態で検証を進めていこう。
Package Powerは125Wから181Wへとしっかり上昇していることもあり、PL1=125W/PL2=253W設定時に比べると、いずれのテストでもCPU温度は10℃強上昇している。とは言え、突発的に温度が上昇するスパイク値でも80℃を超えることはなく、冷却性能にはまだ十分に余力が残されている。そしてL.N.A使用時の結果を確認すると、L.N.A未使用時に比べて平均温度の差は約1℃しかなく、冷却性能への影響はほとんどない。
PL1=125W/PL2=253W設定時の「Cinebench 2024」スコア |
PL1/PL2=181W設定時の「Cinebench 2024」スコア |
また「Cinebench 2024」のマルチコアテストのスコアを確認するとPL1=125W/PL2=253Wでは1,800ptsだったのに対して、PL1/PL2=181Wでは1,984ptsへ約10%パフォーマンスが向上している。「NH-D15 G2」のような高性能なCPUクーラーを使う場合は、Power Limitの設定を調整することで定格動作の範囲でも性能を引き上げることができる。
L.N.A未使用時のファン回転数はおおよそ1,300~1,400rpmなのに対して、L.N.A使用時は1,150rpm前後にとどまる。ノイズレベルもL.N.A未使用時は40dBAを超える事がある一方、L.N.A使用時は37dBA前後までしか上がらず、聞こえてくる風切音も確実に静かになっていた。