エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1439

これで全てが分かる。Fractal Design「Mood」徹底解説

ケーブルマネジメント機構

トール型スピーカーを模した四角柱ミニタワーのMood。あちこちで見慣れたミドルタワーPCケースとは異なる部分を見てきたが、ケーブルマネジメントも独特な世界観がある。マザーボードトレイ背面の裏配線スペースといった明確なエリアはなく、やや後方にオフセットされた間仕切り(デュアルチャンバー設計とまでは行かない)を境に、前後のエリアを各構成パーツが占有する。その隙間を使って配線を行うスタイルだ。

詳細なマニュアルで定評のFractalだが、ケーブルマネジメントについてもP51に「Cable Management Tips」なる項目を設け、各構成パーツに接続するケーブルの推奨配線方法(「ケーブル配線のヒント」と訳されていた)がイラストで紹介されていた。

青色に塗られたケーブル。図説は非常に分かりやすく明確だけに、推奨には逆らわない方がよさそう

6ページにもわたる図説はあくまでヒントであり、推奨ではないようだ。ただ実際に組み込みを行うとケーブルの行き場や経路にはそれほど選択肢はなく、おのずと「ヒント」通りに作業を行う事が正解のようだ。組み込み作業を行う前に、一度は目を通しておきたい。

Fractal Design「Mood」の付属品総点検

ここでMoodの付属品をチェックしてみよう。組み込みに必要なパーツ類は「Mood Accessories」と記されたアクセサリーBOX(茶箱)に詰め込まれていた。ネジ類は計4種で、同梱数は比較的少なめ。ここは拡張性がウリではない小型PCといったところ。他に結束バンド(Cable Tie)や面ファスナー(Cable Straps)のケーブルマネジメント用パーツ。さらにストレージ固定用の「Side 2.5” Bracket」「2.5” Bracket (top)」も後付けでアクセサリーBOXに収納されていた。

なおマニュアルは製品サイトにてPDFデータが公開されている他、詳細な冊子も付属。筆者のような”冊子派”にとっては是非同梱の継続をお願いしたい。