エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1444
2024.08.04 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
さて、ここからは編集部に届けられた「SIREN GD120S AIO SSD Cooler Black」の評価サンプルをパッケージから取り出して、画像による検証を進めていこう。ウォーターブロックの形状こそ特殊だが、構成パーツはCPU向けのオールインワン型水冷ユニットと同じく、ウォーターブロック、ラジエーター、冷却ファン、チューブを組み合わせたおなじみの構成だ。
2本のウォーターチューブが接続されたアルミニウム合金製のカバーと、全銅製のベースプレートで構成されたM.2 2280フォームファクタ専用設計のウォーターブロック。サイズは幅23.8mm、高さ28.7mm、長さ70mmで、ウォーターチューブの接続部も360°回転できるため、周辺のコンポーネントと干渉することなくM.2スロットに装着することができる。
「T-FORCE」ロゴがデザインされたウォーターブロックのトップカバーには、2本のウォーターチューブが接続されている。なお接続部は360°回転する |
ベースプレートは熱伝導効率に優れる純銅製で、保護シールが貼り付けられていた |
ウォーターブロックのサイドには、ボトムカバーを固定するためのネジ穴が左右各2つずつ用意されている |
120mmサイズのラジエーター。その中央には3つの静音モーターを内蔵した高性能なポンプユニットが埋め込まれている |
「SIREN GD120S AIO SSD Cooler Black」に実装されている120mmサイズラジエーターには、12本の水管と13組の高密度なアルミニウム製コルゲートフィンを搭載し、公称サイズは幅120mm、奥行き156mm、厚さ27mm。カバーやウォーターチューブの接続部があるため、120mmファンより余分にスペースは必要になるが、イマドキのPCケースであればサイズが問題になることはほとんどないだろう。
またCPU向けのオールインワン型水冷ユニットと違いウォーターブロックのスペースが制限されるため、セラミックシャフトと3つの静音モーターを組み合わせたポンプユニットがコルゲートフィンのほぼ中央に埋め込まれているのも特徴だ。なおポンプユニットのスペックは回転数4,000±10%rpm、流量850ml/min、ノイズレベルは22dBAとされ、静音志向ながら、出力も十分に確保されている。
水管の数はオールインワン型水冷ユニットとしては一般的な12本で、13組のコルゲートフィンを実装 |
サイドカバーには「T-FORCE」のロゴがデザインされている |
ウォーターチューブの接続部があるため奥行きは156mm。120mmファンよりは若干余分にスペースが必要になる |