エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1459
2024.09.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
やや前置きが長くなったが、ここからは外観のチェックに進もう。改めて見る34型ウルトラワイドの大画面は迫力満点。電源投入前ながら、正面に設置した本体を前にすると包み込まれるような感覚になる。当然ながら、横幅が長く設置面積はかなりのものとなるが、詳細は後述する。なお、重量は約6.95kgのため両手で抱えれば簡単に持ち上げることができた。
各フレームを計測してみたところ、上部と左右が約2.7mmで非表示エリアは約6.2mm | フレーム下部は幅約17.6mmで非表示エリアが約2.5mm。いわゆる三辺狭額縁仕様になっている |
背面の上部には排気用スリットを備えるがほぼ目立たないデザイン |
スタンド部分には電源ケーブルやディスプレイケーブルをまとめて通すことができるケーブルホールが用意されている |
また、5ボタン式の操作ボタンは向かって右下のボトム部分に装備。座った状態でも右手を延ばせば十分届く距離で、画面を見ながらの操作感も良好だった。
押すとカチッと手ごたえがある操作ボタン。MSI製液晶ディスプレイの多くで採用される「Naviキー」とは操作感が異なるものの使い勝手は悪くない |
そのほか、本体背面の中心部分にライティング機能を搭載。OSDメニューから背面LEDライトの発光パターンや色を設定できる。個人的には不要と思っていた機能なのだが、照明を落とした間接照明のみの室内では、壁に反射した背面LEDライトが思いのほかきれいだった。もちろん不要であればOSDメニューから消灯することもできるので、好みで使い分けるといいだろう。
背面LEDライトはPCと連動が可能。設定次第では派手に光らせることもできる |
液晶ディスプレイの重要部分である本体背面のインターフェイスをチェックしておこう。映像関連のインターフェイスは、HDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4a×1の3系統とシンプルな構成。UWQHD解像度(3,440×1,440ドット)時におけるリフレッシュレートのサポートはDisplayPort 1.4aで180Hz、HDMI 2.0bでは100Hzとなる。多くの人は、PCはDisplayPortに接続、コンシューマゲーム機などその他の機器はHDMI接続するといった使い方になるだろう。
3系統のディスプレイ入力に加えて、ヘッドホン用の3.5mmジャックと電源ジャックも用意されている |
「MAG 342CQR E2」の外形寸法を改めて確認すると、実測値で幅808mm、奥行き270mm、高さ514mmとなっている。横幅約810mmの本体をデスク上に設置すると、今まで24型や27型クラスの液晶ディスプレイを使っていた人にとっては、特に大きく感じるはずだ。そのため、フットプリントの確認は購入前の必須事項。試しにメジャーで810mmの長さを測り、設置予定の場所にあててみると、サイズが実感できる。ちなみに、デュアルディスプレイ環境からの移行という人は、省スペースになる可能性もある。24型クラスの液晶ディスプレイを2枚並べるよりも幅は取らず効率は良い。
なお、奥行も最低270mmの確保が必要。こちらも平面ディスプレイと比べると多めのスぺースを占有するため、デスクの広さやキーボードの場所などは事前にチェックしておきたい。
実装されているスタンドの調整機能は、可動範囲が-5°~20°の上下角度調節(チルト)、-30°~30°の左右角度調節(スイベル)のほか、-5°~5°のピボット調整にも対応。高さ調節は0~90mmの間で変更可能。大型モデルだけに、微調整できる高機能なスタンドを備えている点は嬉しいところだ。
垂直方向に微調整できるが、90°回転するピボットには対応していない |