エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1463
2024.10.07 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
続いて、PCを組み立てる際の配線に重要なファンコネクタやRGBピンヘッダのレイアウトをチェックしていこう。
基板の右上には「CPU_FAN1」「PUMP_SYS1」「SYS_FAN1」「SYS_FAN2」の4つのファンヘッダを搭載 |
基板の中央下には「SYS_FAN3」「SYS_FAN4」「SYS_FAN5」の3つのファンヘッダを搭載 |
「Cooling Wizard」を使えば、ファンコネクタごとに細かくファンの回転数をカスタマイズできる |
ファンコネクタは、CPUクーラー用の「CPU_FAN1」とオールインワン型水冷ユニットのポンプユニットに便利な「PUMP_SYS1」、さらにケースファン向けの「SYS_FAN1」「SYS_FAN2」が基板の右上に、「SYS_FAN3」「SYS_FAN4」「SYS_FAN5」が基板の中央下に実装されている。なお最大出力は「SYS_FAN」が1A/12W、「CPU_FAN1」が2A/24W、「PUMP_SYS1」が3A/36Wのため、消費電力の大きいファンやポンプは「PUMP_SYS1」に接続するようにしよう。
「JARGB_V2_3」は基板の右上に実装 | 「JRGB1」と「JARGB_V2_1」は基板の左下にまとめられている |
「JARGB_V2_2」は基板の右下に実装 | 基板の中央右に実装されているMSIオリジナルコネクタ「JAF_2」 |
「Mystic Light」では、マザーボード上のアドレサブルRGB LEDやピンヘッダに加えて、対応メモリやグラフィックスカードのイルミネーションも制御できる |
RGBピンヘッダは5V/3pinの「JARGB_V2」が基板の右上、左下、右下の計3基、12V/4pinの「JRGB」は基板左下に搭載されている。また基板の中央右には、ファン、アドレサブルRGB LED、USB 2.0をまとめて制御できるオリジナルコネクタ「JAF_2」も用意されている。
オリジナルコネクタ「JAF_2」は、今後対応のオールインワン型水冷ユニットが登場する予定 |
続いて、ここまで紹介できなかったコネクタやチップをまとめてチェックしていこう。
メインの電源コネクタはATX 24pin | LED制御用のマイクロコントローラ「NUC1262Y」 |
オーバークロック時のテストやパーツのチェックに便利なリセットと電源ボタン | フロントピンヘッダは基板の右下に実装 |
POST状態を表示する「EZ Digi-Debug LED」 | 障害のあるパーツをひと目で確認できる「EZ Debug LED」 |
基板には2オンス銅層を備えた8層NPG-170DサーバーグレードPCBを採用 |
スペーサー穴が開いていない箇所には、誤ってスペーサーを取り付けないよう、白塗りの印と「Case Standoff keep out zone」の文字が印刷されている |
ヒートパイプで連結された大型の電源回路用ヒートシンクに加えて、基板のほぼ下半分がM.2ヒートシンクやチップセットヒートシンク、オーディオカバーなどで覆われている。本体重量は約1,883gで、その内訳は電源回路のヒートシンクが約462g、USB4用のヒートシンクが約29g、PCI Express 5.0(x4)接続のM.2ヒートシンクが約84g、3基のM.2スロット用のヒートシンクが約195g、チップセットヒートシンクが約147g、オーディオカバーは約26gだった。