エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1463
2024.10.07 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
DDR5-4800動作 | DDR5-6000動作 |
DDR5-8000動作 |
MSI「MPG X870E CARBON WIFI」では、SMTやメモリ配線の最適化により最高8,400+MHzの高クロックメモリのサポートが謳われている。そこで今回は手持ちのDDR5メモリの中で最も高速なKLEVV「KD5AGUA80-80D380G」を使用して、8,000MHzの高クロック動作を試してみたところ、OSの起動はもちろんベンチマークも完走でき、テスト中に不安定な挙動を示すこともなかった。
また「AIDA64 Cache & Memory Benchmark」のスコアを確認すると、帯域幅は最も差が小さいReadでDDR5-4800より約43%、DDR5-6000より約20%、最も差が大きいWriteではDDR5-4800より約60%、DDR5-6000より約28%も高いスコアで、高クロックメモリの恩恵は大きい。またレイテンシもDDR5-4800の約69%、DDR5-6000の約80%に短縮され、レイテンシにシビアな演算系のアプリケーションでは影響があるだろう。
そしてメモリ帯域の影響が大きい「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のベンチマーク結果を確認したところ、4K解像度では誤差の範囲だが、WQHD解像度やフルHD解像度ではDDD5-4800から約13%もスコアがアップしていた。「MPG X870E CARBON WIFI」とRyzen 9000シリーズのハイエンドモデルでゲーミングPCを構築するなら、メモリクロックもできる限り高いものを選択したい。