エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1473
2024.11.11 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
汎用140mmファン「NF-A14x25 G2」は、COMPUTEX TAIPEI 2024のNoctuaブースレポートでも取り上げた、同社渾身の力作。秋葉原のパーツショップの特価品を探せば100円台から入手できる冷却ファンだが、その実際は非常に奥が深い。
熱心な自作派の中には一定数存在する「冷却ファンマニア」は、単にブレードが回転する事で風を起こすだけでは飽き足らず、スペック表の数値はもとより、軸受けやモーター、ブレードのデザインやフレーム形状まで、こだわれば切りが無いほどの要素に注目。製品寿命を待たずして、付け替えては善し悪しを見極める。まさに自作PCの醍醐味であり、正しい楽しみ方のひとつだろう。
そこで本稿では俗に言う「沼にハマった」または「ハマリつつある」読者のために、自作市場では最も高価な部類の「NF-A14x25 G2」にスポットを当てていく。
本題に入る前に、もうひとつのモデルにも触れておきたい。グローバル市場では2024年7月2日より販売が開始され、エルミタでは7月16日に詳細レビューをお届けした空冷CPUクーラー「NH-D15 G2」には、「NF-A14x25r G2 PWM」という型番の140mmファンが搭載されている。
空冷最上位モデルのNoctua「NH-D15 G2」。厳密には「NF-A14x25r G2 PWM PPA」と「NF-A14x25r G2 PWM PPB」が実装されている |
型番に「r」が付くバリエーションは、サイドフロー型CPUクーラー向けにフレームをラウンド形状とし、四つ角の出っ張りを無くす事でマザーボード周辺との物理的干渉を回避させている。異なるのはフレーム形状だけで「NF-A14x25 G2」は一般的なスクエア形状になった。なお両者については現物を用意し、後ほど詳しく見比べてみたい。
10月末より国内代理店版の販売がスタートした「NH-D15 G2」シリーズ |
新たにリリースされた「NF-A14x25 G2」はスクエア形状の140mm冷却ファン(CPMPUTEXレポートより) |
パッケージはひと目でそれと分かるNoctuaカラーを採用。(画像は2個セットの「NF-A14x25 G2 PWM Sx2-PP」) |