エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1473
2024.11.11 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
2024年9月30日に発表された「NF-A14x25 G2」シリーズは、合計3種類が用意されている。ここからはそのラインナップを確認していこう。まず「NF-A14x25 G2 PWM」は、回転数1,500rpm±10%(L.N.A使用時1,250rpm±10%)、騒音値24.8dBA(同19.7dBA)、風量155.6㎥/h(同127.1155.6㎥/h)、静圧2.56mmH2O(同1.3mmH2O)とされる。
NF-A14x25 G2 PWM 市場想定売価39.90ユーロ/39.90ドル 製品情報(Noctua) |
次に「NF-A14x25 G2 LS-PWM」は、回転数800rpm±10%(L.N.A使用時600rpm±10%)、騒音値11.4dBA(同8.6dBA)、風量81.6㎥/h(同67.5㎥/h)、静圧0.71mmH2O(同0.43mmH2O)とされる。
NF-A14x25 G2 LS-PWM 市場想定売価39.90ユーロ/39.90ドル 製品情報(Noctua) |
「NF-A14x25 G2 PWM Sx2-PP」は、140mmスクエアファンの2基セット。想定用途は280mmサイズラジエーター向けの冷却ファン、またはツインタワー型デュアルファン仕様の空冷クーラー換装用になる。もちろんPCケースに直接固定するケースファンとしての使い方も可能で、Noctuaカラーが映える様子が目に浮かぶ。
NF-A14x25 G2 PWM Sx2-PP 製品情報(Noctua) |
スペックは、回転数が1,500rpm±10%(L.N.A使用時1,250rpm±10%)、騒音値24.8dBA(同19.7dBA)、風量155.6㎥/h(同127.1155.6㎥/h)、静圧2.56mmH2O(同1.3mmH2O)とされる。ちなみにこの数値は空冷最強クラスクーラー「NH-D15 G2」に搭載される「NF-A14x25r G2 PWM」とまったく同じ。改めて両者はフレーム形状の違いのみである事が分かった。
ちなみにパッケージからNF-A14x25 G2 PWM Sx2-PPを取り出すと、中央のラベル部には「NF-A14x25 G2 PWM PPA」と「NF-A14x25 G2 PWM PPB」と異なる表記に気が付く。これはNH-D15 G2に搭載されているラウンドファン(NF-A14x25r G2 PWM)同様、若干の回転差が設けられており、厳密に言えば最終的な微調整=チューンにより全く同一スペックの冷却ファンとは言えない。理由はこうだ。
NH-D15 G2検証時も解説した通り実際の回転数は「PPA」が1,475rpm(-25rpm)、「PPB」が1,525rpm(+25rpm)とされる。両者に回転差があるのは、同じ速度で回転すると音響の相互作用により、断続的な振動(intermittent vibrations)および周期的なハミング(periodic humming)が発生。これが不快な高周波現象の原因になるため、この現象を打ち消す目的から回転数の調整(Speed-offset for optimal acoustics)が意図的に行われている。
パッケージだけを見ると単なる140mmファンの2個パックだが、僅か±25rpm差はNoctuaらしいこだわりの味付けといったところだろう。これらを考えるとNF-A14x25 G2 PWM Sx2-PPは、サイドフロー型CPUクーラーのデュアルファン用としての適正が重視されているようにも解釈できる。