エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1476
2024.11.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
MSI「MPG Z890 CARBON WIFI」 市場想定売価税込84,980円(2024年10月25日発売) 製品情報(MSI) |
2024年10月25日に販売が解禁されたIntelの最新CPU「Core Ultra 200S」シリーズに合わせて、MSIはIntel Z890チップを搭載する対応マザーボード7モデルを一挙投入。その中でも特に注目を集めているのが、MSIマザーボードにおける歴代トップクラスの売れ筋としてラインナップを牽引してきた、CARBONシリーズ最新作「MPG Z890 CARBON WIFI」だ。
解禁前のメディア向け内覧会では、デモ用のマシンに組み込まれていた「MPG Z890 CARBON WIFI」。人気シリーズの最新作とあって注目度は高い |
カーボンブラックのカラーリングとRGBライティングプレートが目を引く、シリーズの血統を感じさせるデザイン。前世代でも評価が高かった「MPG Z790 CARBON WIFI II」の後継モデルにあたる製品だ。MSIのZ890マザーボード全体では、アッパーミドルクラスに位置付けられている。
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電源回路はハイエンド級の構成を誇り、SPSのスペックと合わせて前世代から強化されている |
MOSFETに110A SPS(Smart Power Stage)を採用するなど従来から電源回路が強化されており、回路規模も20(VCPU)+1(VGT)+1(VCCSA)+1(VNNAON)フェーズ構成に増強。ヒートパイプで連結された大型拡張ヒートシンクと高品質サーマルパッドを組み合わせた、ビッグサイズの放熱機構「FROZR GUARD」を備えている。
また、2オンス銅層を備えたサーバーグレードの8層PCBが採用され、基板全体で放熱しやすい構造である点も特徴。さらに最適化された回路設計により、メモリは最大9,200MT/sのCUDIMMも動作させることが可能だ。
M.2ヒートシンクや拡張スロットにはクイックリリース機構を備え、利便性の追求にも余念がない |
そしてストレージは「Lightning Gen 5 M.2」と呼称されるPCI Express 5.0(x4)対応スロットをはじめ、合計5基のM.2スロットを搭載。ヒートシンクは表裏の両面からSSDを冷却するほか、ワンタッチ&ツールレスで脱着可能な「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」が採用されている。
同じくPCI Express 5.0に対応する拡張スロットは、重量級カードを搭載可能な装甲仕様の「Steel Armor II」。さらにボタン式のクイックリリース機構「EZ PCIE Release」を備えており、大型グラフィックスカードを取り外す際も楽チンだ。
デュアル有線LANやデュアルThunderbolt 4、多数のUSBポートなどインターフェイスの充実ぶりもトピックの一つ |
また「MPG Z890 CARBON WIFI」は、アッパーミドルクラスとは思えないほどの充実したインターフェイスも特徴。ネットワークはIntel Killer E5000B 5G LAN+Intel I226V 2.5G LANによるデュアルLAN構成で、Intel Killer BE1750xによる帯域幅320MHzのWi-Fi 7にも対応している。
そしてThunderbolt 4をデュアル搭載。USBポートは最大10Gbps転送のUSB 3.2 Gen2ポートを11基(Type-A×10+Type-C×1)も備えている。多数のUSBデバイスを接続しなくてはならない配信用マシンのベースにもうってつけだろう。
明るいデザインを採用した製品パッケージ。背面の記載には、重要なトピックが分かりやすくまとめられていた |