エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1476
2024.11.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、パッケージから取り出した「MPG Z890 CARBON WIFI」を外側からチェックしていく。まずはマザーボードが全身に備えているヒートシンク類を取り外し、丸裸にしてどのような構造になっているかを観察してみよう。
高級化の一途を辿っている現在のハイエンドモデルに比べれば軽いものの、しっかりしたクオリティに裏打ちされた重量感がある |
アッパーミドルクラスに位置付けられる「MPG Z890 CARBON WIFI」の総重量は、実測で約1,744g。バックプレートが非搭載とあって、全身にヒートシンクを装備しながら最新のハイエンドモデルに比べれば約1kg程度軽い。ただし手に取った際に伝わってくるしっかりした重量感と剛性から、作りの良さを感じることができる。
ちなみにイルミネーションプレートが一体化した拡張ヒートシンクの「FROZR GUARD」は約464.5g。2ブロック構成のヒートシンクがヒートパイプで連結され、ボード上の構成物で最も重さがあった。
さらに「Lightning Gen 5 M.2」用のヒートシンクである「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」は約89.9g。チップセットヒートシンクは約85.3gの重さがあり、その上部と拡張スロット間を覆う「EZ M.2 Shield Frozr II」は約219.9gだ。熱源になり得る各所に十分な冷却対策が施されている。
電源回路のヒートシンク「FROZR GUARD」には、I/Oパネルに続く拡張エリアにARGBイルミネーションを備えている |
マザーボードに取り付けられた構造物の中で最も重かったのは「FROZR GUARD」で、重さは約464.5g。ヒートパイプで2ブロックのヒートシンクが連結されている |
PCI Express 5.0対応スロットに取り付けられた「EZ Magnetic M.2 Shield Frozr II」は約89.9gだった | 合計5つのM.2スロットをカバーする「EZ M.2 Shield Frozr II」は約219.9g |
M.2ヒートシンクの裏に搭載されていた、チップセット冷却用のヒートシンク |
オーディオ回路をカバーしていたプレートの重さは約27.6gだった |
基板自体はサーバーグレードの8層PCBで構成。エントリーモデルに比べて2倍の厚みをもつ2オンス銅層を備えており、放熱性にも優れている |