エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1477
2024.11.23 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
組立時の手間を省くため、リアインターフェイスは一体型のI/Oシールド「Pre-installed I/O Shield」を標準装備 |
リアインターフェイスのUSBポートは帯域幅40GbpsのThunderbolt 4×2に加えて、USB 3.2 Gen 2 Type-C×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A×11の計15ポートを搭載するハイエンドらしい豪華な構成だ。また「Pre-installed I/O Shield」には、帯域幅やThunderboltのマークが記載されているため接続するポートを間違うこともない。
計15ポートという総数もさることながら、USB Type-Cが4ポート搭載されているのも大きな特徴。なおThunderbolt 4は、USB4やUSB 3.2 Gen 2×2との互換性も維持されている |
6ポートのUSB 3.2 Gen 2 Type-Aと3つのボタンは別基板で実装 |
Thunderbolt 4ポートにはリタイマー「JHL9040r」を搭載 |
Thunderbolt 4では、ストレージやドッキングステーションだけでなくディスプレイや「Razer Core X Chroma」などのeGPUも接続可能 |
続いてネットワークを確認すると有線LANはコンシューマ向けでは現行最速の10ギガビットLANで、ワイヤレス機能も帯域幅320MHzのIntel Killer BE1750xによるWi-Fi 7を搭載する。さらに端子を差し込むだけで固定できるマグネット式デュアルスタンドの「EZ Wi-Fi Antenna」が付属する。
製品にはマグネットで固定できるスタンドを備えたワイヤレスアンテナが付属する |
有線LANは、コンシューマ向けでは最高となる10ギガビットに対応 | MLO機能をサポートするWi-Fi 7にも対応する |
Killerソフトウェアを使えば、ルーター(親機)の信号強度を確認できる |
PCを組み立てる際の配線に重要なファンコネクタやRGBピンヘッダのレイアウトをチェックしていこう。
基板の右上には「CPU_FAN1」「PUMP_SYS1」「SYS_FAN5」の3つのファンコネクタを実装 | 基板左上に配置された「SYS_FAN1」 |
基板の中央下に配置された「SYS_FAN2」「SYS_FAN3」 | 基板右下には「SYS_FAN4」「PUMP_SYS2」に加えて、流量計を接続するための「W_FLOW1」も用意されている |
ファンの回転数はコネクタごとに細かく調整できる |
4pinファンコネクタは計8基で、CPUクーラー用の「CPU_FAN1」とオールインワン型水冷ユニットのポンプユニットに便利な「PUMP_SYS1」、さらにケースファン向けの「SYS_FAN5」が基板の右上に、「SYS_FAN1」が左上に、「SYS_FAN2」「SYS_FAN3」が基板のほぼ中央下に、「SYS_FAN4」「PMUP_SYS2」が基板の右下にバランスよく配置されている。なお出力は「SYS_FAN」が1A/12W、「CPU_FAN」が2A/24W、「PUMP_SYS」が3A/36Wまで対応するため、消費電力の大きい高速回転ファンやポンプユニットは「PUMP_SYS」に接続するといいだろう。
CPUクーラーのアドレサブルRGB LEDケーブルに便利な「JARGB_V2_3」は基板右上に実装 | 基板の右下に実装された「JARGB_V2_2」 |
基板左下には「JARGB_V2_1」と「JRGB1」を搭載 |
LEDピンヘッダはアドレサブルRGBに対応する5V/3pinピンヘッダ「JARGB_V2」が3基、12V/4pinピンヘッダ「JRGB」が1基で、イマドキのマザーボードとしては標準的な構成。なお「JARGB_V2」は、右上、右下、左下に1基ずつ配置されているので、最短になるように接続するといいだろう。
「JAF_2」は、ケーブル1本でファン、アドレサブルRGB LED、USB 2.0の信号を転送可能 |
また基板の中央右には、ファン、アドレサブルRGB LED、USB 2.0をまとめて制御できるMSIのオリジナルコネクタ「JAF_2」も用意されている。