エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1483
2024.12.06 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
ASRock「X870 Steel Legend WiFi」 市場想定売価税込50,800円(2024年9月30日発売) 製品情報(ASRock) |
「X870 Steel Legend WiFi」では、ホワイトカラーのPCBとシルバーのヒートシンクを組み合わせた統一感のあるデザインを採用 |
耐久性を重視した堅牢設計と優れたコストパフォーマンスから高い人気を誇る、ASRock「Steel Legend」シリーズの最新Socket AM5マザーボード「X870 Steel Legend WiFi」が今回の主役だ。前世代のラインナップと比較すると、デュアルチップ構成の「X670E Steel Legend」と、今年3月に発売が開始された「B650 Steel Legend WiFi」の中間にあたる位置付けの最新モデル。その外観は従来のデジタルカモフラージュ柄からガラリと雰囲気が変わり、ホワイトカラーのPCBとシルバーのヒートシンクを組み合わせたより、メカニカルなデザインへと刷新されている。
「X670E Steel Legend」はブラックを基調にデジタルカモフラージュ柄を、「B650 Steel Legend WiFi」では基板こそホワイトだがやはりデジタルカモフラージュ柄が大きくあしらわれたデザインを採用していた |
チップセットにはSocket AM5向け最新チップAMD X870を採用。また電源回路のフェーズ数は14+2+1フェーズで「B650 Steel Legend WiFi」と変わらないものの、実装されている20Kブラックコンデンサは静電容量を560uFから1,000uFに拡張した特別製へと変更されている。これにより、出力変動がさらに低減され、高負荷時やオーバークロックにこれまで以上の安定動作が期待できるという。
電源回路のコンデンサには、静電容量1,000uFの20Kブラックコンデンサを採用 |
また安定した信号伝達ができる高品質な8層PCBと表面実装技術により、メモリクロックは最大8,000MHzまで対応。さらに帯域幅40GbpsのUSB4や、MLO(Multi-Link Operation)に対応するWi-Fi 7、PCI Express 5.0(x4)接続のNVMe M.2 SSDを効率よく冷やす「XXL M.2 ヒートシンク」と「M.2ボトムヒートシンク」を組み合わせた冷却機構などを備える。
USB4やWi-Fi 7の最新インターフェイスが使えるのも「X870 Steel Legend WiFi」の大きな魅力 |
その他、「Nahimic Audio」に対応する7.1ch HDオーディオ回路や、ソフトウェアで帯域幅の調整ができる「Dragon RTL8125BG」による2.5ギガビット有線LAN、ゲーミングマウスやキーボードをフルに活用できる低ジッター・低レイテンシの「Lightningゲーミングポート」などゲーマー向けの機能も充実している。