エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1484
2024.12.12 更新
文:編集部 池西 樹
まずは3Dベンチマークソフトの定番「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用する「Speed Way」のスコアを確認していこう。
1ランク上のセグメントになる先代モデルArc A750に比べると約6%高いスコアを記録しており、Xe2アーキテクチャを採用するメリットは確実にある。ただし、GeForce RTX 4060に比べると約7%の差をつけられており、レイトレーシングなどの最新機能についてはいまだGeForce RTX 40シリーズに分があるようだ。
続いて、APIにDirectX 12を使用する重量級のベンチマーク「Steel Nomad」のスコアを確認しておこう。
もともとArc AシリーズはDirectX 12を得意としていることもあり、Arc A750でもGeForce RTX 4060を上回るスコアを記録した。さらにArc B580はGeForce RTX 4060との比較で約33%、Arc A750との比較でも約19%上回り、他のグラフィックスカードを圧倒する。
続いてDirectX 12を使用する定番ベンチマーク「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
スコアの傾向は「Steel Nomad」とほぼ同じ。いずれのプリセットでもIntel Arcシリーズが良好なパフォーマンスを発揮する。さらにArc B580は、Arc A750を約19%上回り、DirectX 12の処理をかなり得意としている事がわかる。
APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアも確認しておこう。なおディスクリートグラフィックスカードということを考慮して、プリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
Arc AシリーズはDirectX 11を苦手にしているため、GeForce RTX 4060とArc A750ではスコアが逆転している。一方で、Arc B580はArc A750に比べると40~50%、GeForce RTX 4060との比較でも20~34%も上回り、DirectX 11についてもかなり最適化が進んでいることがわかる。また解像度が高くなるにつれて差が広がっており、高解像度環境に強いのも特徴だ。