エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1486
2024.12.19 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
続いて、CPUクーラーの冷却に重要な役割を果たすベースプレートとヒートパイプを確認していこう。鏡面仕上げの受熱ベースプレートは最厚部約4.5mmの銅製で、φ6mm×6本のヒートパイプ「Powder-Groove Combined Heatpipe」が実装されている。ちなみにヒートパイプの固定には、銅とアルミニウムの膨張係数の違いによる密着率の低下を防ぐため、圧入ではなく、より確実な固定ができるはんだ付け方式が採用されている。
鏡面仕上げが美しい銅製の受熱ベースプレート。厚さは実測約4.5mmで、サイズは約40mm×約36mmだった |
6本の「Powder-Groove Combined Heatpipe」ははんだ付けにて固定。ややはんだの仕上げが雑なのはご愛嬌 |
6本のヒートパイプは、ヒートシンクにまんべんなく熱を移動するようアルミニウムフィンを等間隔に貫いている |
「FROZN A620 PRO SE」には、摩擦が少ない高品質なHydraulic Bearingを採用する25mm厚の120mm PWMファン「AS-120」が2基付属する。風切音を抑えつつ、高風量を実現したという独自形状の大型ブレードを5枚搭載し、四隅には共振を抑えるためのゴム製防振パッドを実装する。
高い風量と静音性を両立しているという大きく湾曲した独自形状のブレードを5枚実装 |
公称スペックは回転数300rpm±200~2,000rpm±10%、最大風量58CFM、最大静圧1.94mmH2O、ノイズレベル最大27.2dBAで、イルミネーション機能などは一切搭載されていない。なお製品にはSplitter Cableが付属しているため、1つの4pin PWMコネクタで2つのファンを一括制御できる。
表・裏ともフレームの四隅には、共振を防ぐためのゴム製の防振パッドを実装 |
冷却ファンは付属の「Fan Clip」で固定する。ややテンションは高めなので取り付ける際にはフィンを曲げてしまわないよう注意しよう |