Ryzen 9 9950Xでも冷却パフォーマンスをチェック
Ryzen 7 9800X3Dに対してはまだ冷却性能に余力を残していた「FROZN A620 PRO SE」。そこで、多くのユーザーが水冷での運用を想定しているであろうTDP170Wの最上位モデルRyzen 9 9950Xでも冷却性能をチェックしてみることにした。
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TDP170WのRyzen 9 9950X。コア数も16コアと多く、動作クロックも最大5.7GHzと高めに設定されているため、空冷クーラーには厳しいCPUだ
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「Cinebench 2024」では82℃前後、より高負荷な「OCCT 13.1.11」でも冒頭約10分間のブースト時で約90℃、それ以外は80℃半ばで推移し、やはりCPUの許容する最高温度95℃まで達することは一度もなかった。「HWiNFO 64」を確認してもサーマルスロットリングはテスト中一度も発生しておらず、「FROZN A620 PRO SE」であればRyzen 9 9950Xでも全く冷却性能に問題はなかった。
Ryzen 9 9950X搭載時のファン回転数と騒音値
「Cinebench 2024」ではほぼ最高回転の2,000rpm前後、「OCCT 13.1.11」では途中1,600rpm前後まで下がるシーンもあるものの、こちらもおおむね2,000rpm前後で動作しており、冷却性能にこれ以上の余力は残されていない事がわかる。ちなみにノイズレベルはRyzen 7 9800X3Dの「OCCT 13.1.11」と同じく、43dBA前後だった。