エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1487
2024.12.21 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、パッケージから取り出した「PRIME TX-1600 Noctua Edition」を外側からチェックしていこう。まず外観上における最大の特徴となっているのは、コラボモデルであることをアピールするNoctuaカラーの筐体だ。
よく観察すると、トップフレームの継ぎ目など基本的なデザインはベースモデルと共通。ただしそのカラーリングは、まるでNoctua製品のパッケージを思わせる、ブラウンとブラックを組み合わせたシックな装いにカスタマイズされている。
ベースのフレームはブラック、トップフレームがNoctuaらしいブラウンに塗装されている。この組み合わせはNoctua製品のパッケージにも使用されているカラーリングだ |
1600Wの大容量モデルとあって、奥行きは210mmとビッグサイズ。コンシューマ向け電源ユニットとしては最大級だろう |
ベースモデルと明確に異なるファングリル。この形状が冷却パフォーマンスや静音性の向上に貢献している |
その一方で、ベースモデルと似ても似つかぬ形状が採用されているのは、放射状にデザインされた独特なファングリル。この形状こそ、冷却と静音のプロたるNoctuaが導き出した最適なデザインなのだという。
まさに搭載ファンである「NF-A12x25」のために誂えられたこの形状は、グリルの支柱とファンブレードが平行に重なってしまう状況を回避するためのもの。Noctuaによると、支柱とブレードが重なり合う際に圧力変動が生じ、これが可聴ノイズと空力負荷の不均衡を生む原因に繋がっているという。
その問題を解消する形状にファングリルをカットすることで、静音化とエアフローの最適化を達成。ベースモデルとの比較で8~10dBAもの騒音を低減したという成果の内、約2dBAはファングリルが貢献しているとのこと。単なるデザインの違いと思いきや、とことんまで冷却と静音を突き詰めるNoctuaのこだわりを思い知らされることになった。
サイドパネルなどの基本的なデザインはベースモデルを思わせる形状。底面には出力仕様や認証マークを記載したシールが貼られている |
電源コネクタはC20を採用。大型のロッカースイッチと、ファンレス機能のON/OFFスイッチを備えている |
組み込んだ際にシステムの内部を向くことになるモジュラーコネクタ。分かりやすくエリア分けされているほか、挿し間違えのないようにコネクタ形状も種類別に異なっている |