エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1500
2025.01.29 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
NVIDIA「GeForce RTX 5080 Founders Edition」 製品情報(NVIDIA) |
今回の主役「GeForce RTX 5080」は、NVIDIAの最新アーキテクチャ「Blackwell」を採用するハイエンドGPUだ。先日詳細検証をお届けした「GeForce RTX 5090」の下位に位置づけられる製品で、GPUコアには「GB203」を採用する。
「GB203」では、製造プロセス(TSMCのNVIDIAカスタム4nmプロセス)や、FP4データ形式をサポートする第5世代Tensorコア、レイトライアングル交差処理のスループットが2倍に向上した第4世代RTコア、クロックあたりの整数演算スループットを2倍に向上したニューラルシェーディング向けStreaming Multiprocessor(SM)など基本的な構成は変わらない。
Ada LovelaceのSMでは、FP32/INT32用とFP32専用だった演算器だが、Blackwellでは、FP32/INT32兼用になったことで、整数演算時の性能が向上している |
ただし、CUDAコア数は24,576基(GB202のフルバージョン)→10,752基へと4割強の規模になり、メモリバス幅も512bit→256bitに削減されている。その分ダイサイズも750mm2→378mm2へと約半分に縮小されており、製造コストはだいぶ抑えられているだろう。
GeForce RTX 5080のスペックを確認すると、CUDAコア数は10,752基、テクスチャユニット数336基、RTコア数84基、メモリバス幅256bitで、フルバージョンの「GB203」を採用。またブーストクロックは2,617MHz、ビデオメモリはGDDR7 16GB、メモリスピードは30Gbps、メモリ帯域960GB/sとされ、メモリスピードは現在発表されているGeForce RTX 50シリーズの中では最も高速だ。
GeForce RTX 5090 Founders Edition(左)に付属するPCI-Express 8pin-16pin変換コネクタは8pin×4だったが、GeForce RTX 5080 Founders Edition(右)では8pin×3に変更されている |
ちなみにGeForce RTX 5090に比べると、CUDAコア数、メモリバス幅は半減しているが、その分TGPも575W→360Wへと200W以上も低下し、電源ユニットへの負担や冷却のハードルは下がっている。またGeForce RTX 4080からはコア数が約11%、メモリ帯域幅が約34%拡張されており、実際のゲームでどこまでパフォーマンスに影響があるのか気になるところ。テストセッションでは各種ベンチマークを使ってじっくりと確認をしていこう。
発売日はGeForce RTX 5090と同じ2025年1月30日に設定されている |
なおNVIDIAによればGeForce RTX 5080の発売解禁は2025年1月30日、国内価格は198,800円からで、GeForce RTX 5090の393,800円からはほぼ半額になっている。