エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1508
2025.02.19 更新
文:撮影・編集部 池西 樹
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ここからはDLSS 4に対応するゲームをチェックしていこう。まずはオープンワールド型RPG「ホグワーツ・レガシー」からだ。「全体の品質プリセット」は「最高」、「レイトレーシング画質」は「最高」、「アップスケールタイプ」は「NVIDIA DLSS」、「アップスケールモード」は「NVIDIA DLSSバランス」、「フレーム生成」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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フルHD解像度ではCPUがボトルネックになり、いずれのCPUでもフレームレートは横並びになる。ただし、WQHD解像度ではGeForce RTX 4070 Ti SUPERより約4%、4K解像度では約14%上回り、高負荷な状態ではGeForce RTX 5070 Tiが強さを見せる。また「フレーム生成」を「x4」にするとフレームレートは60%以上も上昇し、GeForce RTX 4070 Ti SUPERの「x2」の2倍近いスコアをマークした。
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サバイバルホラーゲーム「Alan Wake 2」の結果も確認しておこう。「クオリティのプリセット」は「高」、「レイトレーシングのプリセット」は「最高」、「解像度のアップスケーリング」は「DLSS」、「DLSS Frame Generation」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)、「レンダリング解像度」は「バランス」に設定した。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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GeForce RTX 4070 Ti SUPERとGeForce RTX 5070 Tiの差はフルHD解像度で約5%、WQHD解像度や4K解像度でも約8%とこれまでのゲームに比べると控えめ。ただし、「DLSS Frame Generation」を「x4」に設定するとフレームレートは約2倍に上昇し、その効果は絶大だ。またGeForce RTX 5080との比較では、フルHD解像度で約14%、WQHD解像度で約18%、4K解像度では約20%の差をつけられている。
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オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は「レイトレーシング:オーバードライブ」、「解像度スケーリング」は「NVIDIA DLSS Super Resolution」、「DLSS Super Resolution」は「バランス」、「DLSS Ray Reconstruction」は「オン」、「Frame Generation」は「DLSS Frame Generation」、「DLSS Multi Frame Generation」は「x2」と「x4」(4K解像度のみ)に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
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フルHD解像度やWQHD解像度ではGeForce RTX 4070 Ti SUPERとの差は3%前後に留まる。ただし、4K解像度では差が約9%に広がり、これまでと同じく高解像度環境ではGeForce RTX 5070 Tiが強さを見せる。また「x4」を選択すると「x2」からフレームレートは約1.8倍向上し、GeForce RTX 4070 Ti SUPERの「x2」の約2倍近い性能を発揮する。
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ここからは「NVIDIA App」のDLSSオーバーライド機能によってマルチフレーム生成機能が利用できるゲームをチェックしていこう。まずは「Microsoft Flight Simulator」のスコアから確認を進めていく。
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DLSSオーバーライド機能は、「NVIDIA App」を使ってゲームごとに設定可能 |
「グローバルレンダリング品質」は「ウルトラ」、「アンチエイリアス」は「NVIDIA DLSS SUPER RESOLUTION」、「NVIDIA DLSS スーパー解像度」は「バランス」、「DLSS フレーム生成」は「オン」に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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フルHD解像度やWQHD解像度では完全にCPUがボトルネックになりフレームレートは約170fpsで頭打ちになる。また4K解像度では「2x」の設定でGeForce RTX 4070 SUPERより約13%、「4x」の設定では2倍以上のフレームレートを叩き出している。
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「Microsoft Flight Simulator 2024」でもチェックをしていこう。「グローバルレンダリング品質」は「ウルトラ」、「アンチエイリアス」は「NVIDIA DLSS Super Resolution」、「NVIDIA DLSS スーパー解像度」は「バランス」、「DLSS フレーム生成」は「オン」に設定。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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まず「2x」の結果を確認するとGeForce RTX 4070 Ti SUPERより約13~17%高いスコアを記録し、「Microsoft Flight Simulator」の時のようなCPUによるボトルネックは発生していない。また「4x」の設定では約2倍、GeForce RTX 4070 Ti SUPERとは2.2倍もの差がついた。現在GeForce RTX 4070 TiやGeForce RTX 4070 Ti SUPERクラスのGPUで「Microsoft Flight Simulator」や「Microsoft Flight Simulator 2024」をメインでプレイしているなら、GeForce RTX 5070 Tiにアップグレードすることで劇的にフレームレートを引き上げる事ができる。
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シングルプレイヤー魔法シューティングゲーム「アヴェウムの騎士団」のフレームレートも確認しておこう。「NVIDIA DLSS」は「バランス」、「フレーム生成」は「オン」で、その他は最も高品質な設定を選択。解像度はこれまでと同じフルHD、WQHD、4Kの3種類で、フレームレートの計測には「FrameView」を使用している。
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スコアの傾向は「Microsoft Flight Simulator 2024」とほぼ同じ。「2x」の設定ではいずれの解像度でも約12%、「4x」の設定では約2.2倍までフレームレートが伸びている。最近ラインナップが増えている4K/240Hzクラスのハイエンドゲーミングディスプレイを組み合わせた場合でも、十分な性能を発揮してくれることだろう。